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 ▼【新刊絵本】『ながいながい旅:エストニアからのがれた少女』  おちゃわん 08/6/27(金) 16:06
   ┗Re:【新刊絵本】『ながいながい旅:エストニアからのがれた少女』  からくっこ 08/7/19(土) 20:27

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 ■題名 : 【新刊絵本】『ながいながい旅:エストニアからのがれた少女』
 ■名前 : おちゃわん
 ■日付 : 08/6/27(金) 16:06
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   『ながいながい旅:エストニアからのがれた少女』
イロン・ヴィークランド 絵/ ローセ・ラーゲルクランツ 文/ 石井 登志子 訳
岩波書店 2008.5 978-4-00-111209-2

珍しく本屋(図書館じゃないのです!)で見つけ、心を奪われてしまった絵本。
あのリンドグレーンの本に挿絵を描いておられるイロン・ヴィークランドの自伝とも言える本。彼女がエストニアの出身で、小さな幼い少女だったころから、こんな辛酸を舐めて生きてきたのだということが衝撃だった。こんなことってあるんだという驚きでいっぱいだ。バルト三国で最も北の国エストニアを襲った悲劇がこんなにも悲しいものだったなんて。彼女が生きのび、絵を描いてくれて良かったと心から思う。

「世界の児童文学賞ラリー」にすてきなレビューがあります。
ttp://www.yamaneko.org/dokusho/shohyo/tokusetsu/10th/bes_rv1a.htm

おちゃわん

<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)@p1032-ipbf405kyoto.kyoto.ocn.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【新刊絵本】『ながいながい旅:エストニアからのがれた少女』  ■名前 : からくっこ  ■日付 : 08/7/19(土) 20:27  -------------------------------------------------------------------------
   おちゃわんさん

 亀レスですが〜。わたしもようやく、邦訳をじっくり読みました。邦訳には解説がついているなど、ヨーロッパ北部の歴史や地理を知らない日本の子どもたちにもわかりやすくなるよう、工夫がされているんですね。
 リンドグレーン作品の挿絵に見られる愛くるしい子どもの姿からは、この画家がこんなにつらい体験をしていたなんて、ちょっと想像できないですよね。おちゃわんさんもお書きのように、彼女が生き延び、絵を描くようになってくれて、よかったです。絵本の中に、イロンがありったけのクレヨンを使って、ありったけの紙を自分の絵で埋め尽くすシーンがありますよね。描かずにはいられなかったのでしょう。ああ、これがこの画家の出発点なんだなあと胸を打たれる思いでした。

 エストニアという国を扱った子どもの本は、日本では非常に珍しいのでは(大人の本でもそうかな)。そういう意味でも、多くの人に手にとってほしい絵本です。

からくっこ

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