過去ログ

                                Page    1480
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   通常モードに戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼【新刊読み物】『不思議な尻尾』  みちこ(WYN-1057) 15/1/1(木) 14:08

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : 【新刊読み物】『不思議な尻尾』
 ■名前 : みちこ(WYN-1057)
 ■日付 : 15/1/1(木) 14:08
 -------------------------------------------------------------------------
   みなさま、
マーガレット・マーヒーの遺作が出版されました。原書の出版が2014年4月で、早くも邦訳が出たことに、うれしい悲鳴です!

『不思議な尻尾』2014.12
マーガレット・マーヒー作/山田順子訳/東京創元社
ISBN: 978-4488010386
"Tale of A Tail" by Margaret Mahy

 母親と2人でプロディジィ・ストリートに引っ越してきたばかりのトムは、同じ通りに新たに引っ越してきた男の人が犬を飼っていると聞いて、会いにいく。この通りの住人のペットはネコばかりで、犬は1匹もいなかったのだ。同じトムという名のその男の人は、ちょっと変わり者みたいだけれど、少年トムのことを歓迎してくれた。そして愛犬ネイキーは、不思議な尻尾の持ち主だった。少年トムが、「いまが春ならいいのに」と、なんとはなしにいったとたん、ネイキーが短い尻尾を上下にふった。すると、冬枯れの木々が花をつけ、満開に……! すてきといえばすてきだけれど、トムにはわけがわからない。大人のトムいわく、「願いごとは慎重に」。でも、翌日ネイキーと一緒に散歩にいった少年トムは、無意識のうちにまた願いごとをしてしまう。
 マーヒーの読み物には、シリアスなものもあれば、はじけまくっているものもあるけれど、この作品はどこかとぼけていて、ゆったりとした空気が流れている。普通の暮らしの中に突然現われた魔法の犬と、その魔法が引き起こすちょっとした騒動を、楽しく味わうことができた。大人のトムが魅力的な人物であることもうれしい。訳文も自然で、作品の雰囲気にぴったり合っていると感じた。とぼけた感じの犬の絵と落ち着いたデザインの装丁には、短編集のような味わいを感じる。装画と挿絵は佐竹美保さん。160ページとボリュームもほどよいし、力まず、構えずに読めるすてきな作品。

 この作品に関するエピソードを見つけたので紹介します。
ttp://www.stuff.co.nz/the-press/news/9910185/The-truth-behind-Margaret-Mahys-last-book
(頭に h をつけてください)

みちこ(WYN-1057)

<Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_7_5) AppleWebKit/537.78.2 (KHTML, li...@FL1-49-129-45-184.tky.mesh.ad.jp>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    通常モードに戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                 Page 1480