Page 1442 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カLL】『モンキー・ウォーズ』"Monkey Wars" edamame(WYN-2267) 14/7/17(木) 21:55 ┗Re:【カLL】『モンキー・ウォーズ』"Monkey Wars" コアラン 14/7/25(金) 8:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カLL】『モンキー・ウォーズ』"Monkey Wars" ■名前 : edamame(WYN-2267) ■日付 : 14/7/17(木) 21:55 -------------------------------------------------------------------------
『モンキー・ウォーズ』 "Monkey Wars" リチャード カルティ(Richard Kurti)作/久保 美代子 訳 あすなろ書房 2013/11/27 本体1,900円+税 ★2014年カーネギー賞ロングリスト作品 インドを舞台に、サルの部族間の争いを描いた作品です。 主人公はラングール族の若いオスの戦士、ミコ。 小さい頃から、自分たちラングール族は正義のために戦っている勇敢な部族、と聞かされています。 ある日、ふとしたきっかけでラングール族に虐げられているレソス族のメスのパピーナと出会います。 パピーナとのやりとりや、自分で見聞きした内容を通して、ミコは自分の群れの指導者たちのやり方に疑問を抱くように。ラングール族の指導者たちは、表向きは正義を振りかざしていますが、裏では残虐な行いを繰り返し領土を広げていました。 このやり方を見過ごすことはできないと感じたミコは、群れを出て、敵対部族のパピーナや他のサルたちと生きるのか、それとも愛する家族のいる群れにとどまり、群れを内側からただすのか…選択を強いられます。 部族間の争い、それに巻き込まれる人々(サル)、そして仲間うちの権力争いが丁寧に描かれています。中には、権力を手にした者が、権力の快感におぼれて道を見失う様子や、残虐な行為に悦びを感じる兵士なども登場します。群れの争いの中で、自ら考えることをやめた個人が、負の感情の虜になってしまうさまが幾度も描かれ、作者は結局は人間のことを言いたいのだということが伝わってきます。 ……作者のリチャード・カルティ氏は、BBCでシャーロック・ホームズの番組(ジェレミー・ブレット版やカンバーバッチ版とは別の番組)の脚本を手がけていたそうで、文中にホームズとワトソン博士を思わせるサルが登場するのがちょっと面白いです(残念なことにこちらの2匹は主役級…とまでは??でしたが)^^。 edamame(WYN-2267) <Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; WOW64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chr...@eAc1Abt039.tky.mesh.ad.jp> |
edamameさん、こんにちは。 本のご紹介、ありがとうございます。 この作品、以前どこかで書評を見かけて、読んでみたいと思ったまま 忘れていたのですが、edamameさんのおかげで思い出しました。 カ賞のロングリスト作品なのですね。 内容は深そうな作品ですね。サルの世界というところもちょっと 異色でおもしろそうです。 さっそく図書館に予約を入れました。 読むのが楽しみです! コアラン <Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; Trident/7.0; rv:11.0) like Gecko@42-148-108-58.rev.home.ne.jp> |