Page 1318 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】『スターリンの鼻が落っこちた』 みちこ(WYN-1057) 13/5/6(月) 21:06 ┗Re:【新刊読み物】『スターリンの鼻が落っこちた』 ロールちゃん(WYN-2286) 13/5/7(火) 20:13 ┣Re:【新刊読み物】『スターリンの鼻が落っこちた』 ワラビ 13/5/7(火) 21:27 ┃ ┗Re:【新刊読み物】『スターリンの鼻が落っこちた』 みちこ(WYN-1057) 13/5/7(火) 21:46 ┃ ┗Re:【新刊読み物】『スターリンの鼻が落っこちた』 ぐりぐら(WYN-1039) 13/5/9(木) 11:26 ┃ ┗Re:【新刊読み物】『スターリンの鼻が落っこちた』 モーモー(WYN-2271) 13/5/13(月) 17:15 ┗Re:【新刊読み物】『スターリンの鼻が落っこちた』 みちこ(WYN-1057) 13/5/7(火) 21:39 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】『スターリンの鼻が落っこちた』 ■名前 : みちこ(WYN-1057) ■日付 : 13/5/6(月) 21:06 -------------------------------------------------------------------------
みなさま、 2012年ニューベリー賞で気になっていた本の邦訳が出たので、読みました。 『スターリンの鼻が落っこちた』2013.2 ユージン・イェルチン作・絵/若林千鶴訳/岩波書店 ISBN: 978-4001156591 "Breaking Stalin's Nose" by Eugene Yelchin *2012年ニューベリー賞オナー作品 主人公の少年サーシャは10歳。モスクワの共同アパートで暮らしている。母さんは亡くなり、家族は、秘密警察に勤める父さんだけ。偉大なる指導者スターリンにあこがれ、共産主義の少年団ピオネール団の一員になるのを楽しみにしていた。ところが、入団式前夜、父さんが秘密警察官に連れ去られ、サーシャの生活は思いもしなかった方向へ転がっていく……。 スターリン政権下のソ連に暮らす少年の言葉で、共産主義の理想とはかけ離れた現実が語られます。当時のポーランドやリトアニアの人々の苦境を語った作品も何冊か読んだところだったので、そういった近隣国ばかりか、自国の国民も弾圧する政治がまかり通っていたことは、ほんとうに恐ろしいし、わけのわからないことだと思いました。人民の多くは、温かい心を持っているのに、「密告」によってそんな気持ちも台無しにしていくなんて、許せません。ソ連に限らず、独裁者や一部の軍国主義者の犯した間違いによって、その国のイメージが悪くなってしまうのも悲しいことだと思います。 過酷な現実が伝わってくる話ですが、挿し絵つきで160ページと短めですし、サーシャの子どもらしい語りが導いてくれるので、止まることなく一気に読み進められました。温かい心の持ち主が出てくることにも救われます。こういった作品は、あとがきも必読ですね。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.59.8 (KHTML, li...@FL1-119-242-43-89.tky.mesh.ad.jp> |
みちこさん、こんにちは。 >『スターリンの鼻が落っこちた』2013.2 >ユージン・イェルチン作・絵/若林千鶴訳/岩波書店 >ISBN: 978-4001156591 >"Breaking Stalin's Nose" by Eugene Yelchin >*2012年ニューベリー賞オナー作品 > わたしも、読みました。 スターリン体制全盛期、心から尊敬する父親が逮捕されたことを機に、想像すらしなかった運命に足を踏み入れていく一人の少年の姿が描かれ、終始ハラハラしながら読み通しました。 父さんの逮捕がなにかの間違いだと願う主人公が健気で、子どもたちのみならず教師や警察など大人までもが簡単に人を裏切り、自分に都合よく事実を捏造してきたという実情に衝撃を受けるとともに、多くを考えさせられました。 ページ数も少なかったので一気に読めましたが、読み応えは十分でした。史実に基づいたフィクションの中でも、読みやすかったです。 >こういった作品は、あとがきも必読ですね。 わたしも、そう思います! ロールちゃん <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.4; .NET C...@softbank126026140064.bbtec.net> |
▼みちこさん、ロールちゃん(WYN-2286)さん、みなさん、こんにちは。 おおお〜、この年の1月号外の速報記事をまとめたのでした。 思い出しました、この作品! へえええ、岩波さんから出たんですね。やるなぁ。 Breaking を、「落っこちた」ってしたのも、すごくいいですね。 読まねば! ttp://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2012/01g.htm#sokuho ワラビ(wyn-1001) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.4; .NET C...@180-042-178-010.jp.fiberbit.net> |
ワラビさん、 >おおお〜、この年の1月号外の速報記事をまとめたのでした。 >思い出しました、この作品! そうですよ〜。号外の記事を読んでとても気になっていました。 >へえええ、岩波さんから出たんですね。やるなぁ。 >Breaking を、「落っこちた」ってしたのも、すごくいいですね。 ほんとに落っこちるんですよね。 「スターリンの鼻」を絡めているところは、ユーモアといっていいかどうかわからないけど、うまいなあと思いました。作家の筆力を感じます。本の扉も鼻の絵です。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.59.8 (KHTML, li...@FL1-119-242-43-89.tky.mesh.ad.jp> |
みちこさん、ワラビさん、ロールちゃんさん こんにちは。 こちら、わたしも読みました。思想統制を受けるということは、こういうことなんだな、と恐ろしく思いました。現代の北朝鮮を彷彿させる気がしましたね。今の若者たちは、ソ連を教科書の中でしか知ることができません。わたしたち世代はこういう国があったということを、きちんと伝えていく使命があるな、と思いました。 読みやすいし、とてもいい本だと思います。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/4.0; GTB7.4;...@ctngya047181.ct.ftth.ppp.infoweb.ne.jp> |
みなさん、こんにちは。 わたしも読みました。 サーシャが素直で心のまっすぐな子であるだけに、切なくて辛かったです。 こんな時代が実際にあったのだし、今もそんな国があることでしょう。 子どもたちがこんな思いをしないように、平和で自由な社会を作っていかなければならないのだと、改めて思いました。 モーモー <Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0; YTB730)@p3010-ipbfp4203osakakita.osaka.ocn.ne.jp> |
ロールちゃんさん、 書き込みありがとうございます。 うまくまとめられなかったので、読んだ方に補足していただけてうれしいです〜。 >父さんの逮捕がなにかの間違いだと願う主人公が健気で、子どもたちのみならず教師や警察など大人までもが簡単に人を裏切り、自分に都合よく事実を捏造してきたという実情に衝撃を受けるとともに、多くを考えさせられました。 ほんとうですよね。同感です。 >>こういった作品は、あとがきも必読ですね。 >わたしも、そう思います! この時代のことが語られるようになったのがごく最近のことだということにも、ショックを受けました。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.59.8 (KHTML, li...@FL1-119-242-43-89.tky.mesh.ad.jp> |