過去ログ

                                Page     128
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   通常モードに戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼【カ】天国からはじまる物語  蒼子 06/4/24(月) 10:50
   ┗Re:【カ】天国からはじまる物語  ケンタ(WYN-1038) 06/4/24(月) 21:40
      ┗Re:【カ】天国からはじまる物語  蒼子(WYN-1031) 06/4/24(月) 22:12
         ┗Re^2:【カ】天国からはじまる物語  レイラ 06/4/25(火) 0:22

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : 【カ】天国からはじまる物語
 ■名前 : 蒼子
 ■日付 : 06/4/24(月) 10:50
 -------------------------------------------------------------------------
   <<<<カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞の候補作を読もう!>>>>

 みなさま、カ・グ賞を読もう会、開催中です。注文中の原書がまだ届かないので、邦訳からスタートです。よろしくお願いします。(参加方法は[366]をご覧ください)

『天国からはじまる物語』 ガブリエル・ゼヴィン作 堀川志野舞訳 理論社(2005.12)
"Elsewhere" by Gabrielle Zevin 2005
★カーネギー賞ロングリスト

【あらすじ】
 もうすぐ16歳になるところだった、リズは気がつくと大きな船に乗っていた。やがて自分が交通事故で死んだのだとわかる。船が到着したところは、地上での人生を終えた人が暮らす〈ドコカ〉だった。そこで人はだんだんと時間をさかのぼり(つまり若返って)、やがて赤ん坊となって、地上でうまれかわるという。もう16歳になることも、免許をとることも、大学に行くこともできないと知ったリズは、死をうけいることができない。毎日地上を眺めることができる〈見晴らし台〉にいりびたっていた。

【感想】
 死後の世界では、毎年若返っていくというユニークな設定。港に迎えにきてくれたのは、リズが生まれる前に死んだおばあちゃん。50歳で死んで、いまは若返って33歳になっている。そんな状況にすぐになじめなかったリズだが、おばあちゃんや、友だちに見守られて生きることについて考えていく。地上では、自分がどのくらい生きられるかなどわからないが、〈ドコカ〉では、あと何年生きられる(?)のか常につきつけられているわけだ。
 死後の世界を描いているということで、リンドグレンの『はるかな国の兄弟』を思い出した。なん語彙がとぼしいが、切ない物語。

 ** 蒼子 WYN-1031 **

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【カ】天国からはじまる物語  ■名前 : ケンタ(WYN-1038)  ■日付 : 06/4/24(月) 21:40  -------------------------------------------------------------------------
   蒼子さん、こんにちは! 一番乗りですね。

 この作品、最初の章(主人公の飼い犬の視点で書かれた部分)だけ原文で読ませてもらったことがあって、先がとっても気になっていたのでした。だんだん若返って赤ちゃんになった時に生まれ変わるというのは、ユニークな発想ですね。有名人とかもちょこちょこ出てくるのでしたっけ? わたしも読んでみたいと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【カ】天国からはじまる物語  ■名前 : 蒼子(WYN-1031)  ■日付 : 06/4/24(月) 22:12  -------------------------------------------------------------------------
   ケンタさん

 そうそう、最初は犬の視点でびっくりしました。

 有名人、でてきます。〈ドコカ〉では、マリリン・モンローは精神科医に、ジョン・レノンは庭師になっています。

 蒼子

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re^2:【カ】天国からはじまる物語  ■名前 : レイラ  ■日付 : 06/4/25(火) 0:22  -------------------------------------------------------------------------
   蒼子さん、ケンタさん、

原書読みました。おもしろいなあと思っていたら、すぐさま
邦訳が出ました。シアラーの『青空のむこう』、森絵都の
『カラフル』、ライラントの『天国に近い村』とかと共通する
部分もあるのですが、若返っていくというユニークな設定で
新鮮な展開を繰り広げています。切ないけれど、ユーモア
もあり、すてきなロマンスもあり、そのうえ人生や命という
大きなテーマも追っている作品で、今後も期待できる
新人作家の出現ですね。

レイラ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    通常モードに戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                 Page 128