Page 1192 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ賞SL】"Small Change for Stuart" キジトラ(WYN-2259) 12/5/7(月) 11:37 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ賞SL】"Small Change for Stuart" ■名前 : キジトラ(WYN-2259) ■日付 : 12/5/7(月) 11:37 -------------------------------------------------------------------------
みなさま、こんにちは。 原書読破マラソンと兼ねて、カーネギー賞候補作を読みました。 読書室に投稿するのはなんだかドキドキします〜 --------------------------------------------------- “Small Change for Stuart” by Lissa Evans (2011) ★2011年コスタ賞児童書部門ショートリスト作品 ★2011年ガーディアン賞ロングリスト作品 ★2012年ブランフォード・ボウズ賞ショートリスト作品 背の低さが悩みの種のスチュアート・ホーテン(10歳)は、夏休みの初め、父親の生まれ故郷の町ビートンに両親と越してきた。友だちもいない退屈な毎日だけど、隣家のおかしな三つ子姉妹は願い下げだ。驚いたことに、父親の叔父トニーは有名なマジシャンだったらしい。謎の失踪を遂げる前、トニーは秘密の作業場で数々の仕掛けをつくっていたという。古い3ペンス硬貨を手に、ひとつひとつ謎を解いていくスチュアートだったが、トニーの作業場を横取りしたい大人にねらわれて――。 軽やかなテンポで進む不思議な冒険物語。背の低さへのコンプレックス、ちょっと変わった両親への気恥ずかしさ、そして少年らしい好奇心をもつごく普通の主人公に好感がもてる。今では使われない3ペンス硬貨にレトロな機械、夜の博物館やマジックアイテムが、日常に非日常感をブレンドし、主人公と読者を巧みに不思議な世界へ誘っていく。効果的に登場する赤、白、緑、金、銀といった色が、全編をポスターカラーにように彩り、さわやかなポップ感が心地よい。また、クロスワード作家である父親の難解な言葉づかいや、隣家の三つ子に追われるシーンなどはユーモアたっぷりで、映画化されるとおもしろそうだ。天敵だった三つ子のひとりが強力なパートナーとなり友情が芽生える過程もほほえましかった。 続編“Big Change for Stuart”が4月に出版されている。 キジトラ(WYN-2259) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@fch176053.fch.ne.jp> |