Page 990 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊絵本】ぬすみ聞き 運命に耳をすまして ちゃぴ(WYN-1026) 10/6/29(火) 17:07 ┣Re:【新刊絵本】ぬすみ聞き 運命に耳をすまして ワラビ 10/9/26(日) 12:06 ┃ ┗Re^2:【新刊絵本】ぬすみ聞き 運命に耳をすまして ちゃぴ(WYN-1026) 10/9/28(火) 9:33 ┃ ┗Re:Re^2:【新刊絵本】ぬすみ聞き 運命に耳をすまして ワラビ 10/9/29(水) 6:53 ┗Re:【新刊絵本】ぬすみ聞き 運命に耳をすまして みちこ(WYN-1057) 10/10/18(月) 17:46 ┗Re^2:【新刊絵本】ぬすみ聞き 運命に耳をすまして ちゃぴ(WYN-1026) 10/10/19(火) 14:36 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊絵本】ぬすみ聞き 運命に耳をすまして ■名前 : ちゃぴ(WYN-1026) ■日付 : 10/6/29(火) 17:07 -------------------------------------------------------------------------
みなさま アメリカの黒人奴隷について、今までにない切り口で描いた絵本です。 『ぬすみ聞き 運命に耳をすまして』 "THE LISTENERS" グロリア・ウィーラン(Gloria Whelan)文 マイク・ベニー(Mike Benny)絵 もりうち すみこ訳 光村教育図書 ISBN 978-4-89572-810-2 本体価格 1600円+税 エラ・メイは奴隷の子。一日の仕事を終えた夕食後、彼女には、子どもだけの特別な仕事がある。それは、お屋敷のそばに潜んで、だんな様と奥様の話をぬすみ聞きすること。やがて、新しい運命が……。 虐げられた生活のなかで自由を願い、ひそかに抗う奴隷たちを描いた絵本。 エラ・メイはくりくりした目のかわいい女の子です。奴隷でつらいことや悲しいこともたくさんあるけれど、うれしいときや楽しいときはおどりだします。そんな子どもらしい彼女の目を通して描くことで、奴隷の暮らしを、どこか遠くの国のことではなく、とても身近に感じさせてくれます。 絵が素敵です。抑えた色調で、薄暗い中にほのかな明るさがあり、その暖かさが心に染みいってきます。エラ・メイをはじめ人物はみな、表情が豊かです。苦しみを負ってきた奴隷たちの目や口元、そして体全体に、深い悲しみを満ちているのが、感じられます。それでいて、芯の強い意志をも感じられるのです。そして嬉しいときは、花が咲くようにぱっと輝きます。人物のえにその人の内部がにじみ出ているのですね。 子どもたちに、ぜひぜひ、読みたい絵本です。 ☆メープルストリート紹介ページ ttp://www.litrans.net/maplestreet/p/mitumura/index.htm ☆光村教育図書HP ttp://www.mitsumura-kyouiku.co.jp/ *上のURLへ飛ぶときは、 コピーして頭に h を加えてください。 ちゃぴ(WYN-1026) <ZonchBrowserPro@catv-218-228-85-152.ctk.ne.jp> |
▼ちゃぴさん、みなさん、こんにちは。 『ぬすみ聞き 運命に耳をすまして』を読みました。 原題は、"THE LISTENERS" なんですね。邦題、うまいなと思います。 お屋敷の窓の下での「ぬすみ聞き」という行為を通して、 奴隷制度、人権運動のはじまりが垣間見える1冊でした。 ここからの、 『リンカーンとダグラス』 『キング牧師の力づよいことば ―― マーティン・ルーサー・キングの生涯』 などと合わせて、日本の子どもたちがアメリカ史を勉強する際に、是非手にしてほしいと思います。教科書の文字だけでなく、絵や気持ちを通して伝わるものが絶対あると。 絵は、表紙の綿花畑が、一番印象に残りました。 グロリア・ウィーランの詩的な文章も、少女エラ・メイの心を印象的に伝えてくれました。 グロリア・ウィーラン作品リスト(やまねこ資料室) ttp://www.yamaneko.org/bookdb/author/w/gwhelan.htm ワラビ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB0.0; .NET C...@210-248-131-016.jp.fiberbit.net> |
ワラビさん 改めて絵本を読み直してみました。 > お屋敷の窓の下での「ぬすみ聞き」という行為を通して、 > 奴隷制度、人権運動のはじまりが垣間見える1冊でした。 奴隷たちのなかに自由への意志が芽生え始めているのが、絵本のあちらこちらでわかりました。 ぬすみ聞きは、自由と権利を奪われた奴隷たちがいま、なにが起きているかを知ろうとしているのですね。 虐げられた境遇にありながら、すこしでも暮らしがよくなるようにぬすみ聞きし、互いに家族として思いやり、強く結ばれている姿にうたれました。人間はたくましいです。 > 絵は、表紙の綿花畑が、一番印象に残りました。 表紙を見開き(表表紙と裏表紙を開く)でみると、綿花畑の広さ、圧巻ですね。 > 『リンカーンとダグラス』 > 『キング牧師の力づよいことば ―― マーティン・ルーサー・キングの生涯』 > などと合わせて、日本の子どもたちがアメリカ史を勉強する際に、是非手にしてほしいと > 思います。教科書の文字だけでなく、絵や気持ちを通して伝わるものが絶対あると。 わたしもそう思います。 そのときを生きた人間の思いや感覚を絵本を通して感じることで、ただ事実を知るより深く心に届くと。 バス・ボイコット運動のきっかけをつくったローザ・パークスを描いた『ローザ』もお薦めです。 ちゃぴ(WYN-1026) <ZonchBrowserPro@catv-218-228-85-152.ctk.ne.jp> |
▼ちゃぴ(WYN-1026)さん コメント、ありがとうございます。 >バス・ボイコット運動のきっかけをつくったローザ・パークスを描いた『ローザ』もお薦めです。 読み物『席を立たなかったクローデット 15歳、人種差別と戦って』は、その前ですね。 ttp://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2010/02.htm#hyomi 絵本では、 『ヘンリー・ブラウンの誕生日』 『あこがれの機関車』 を思い出しました。 テーマ別のページを作れそうです! ワラビ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB0.0; .NET C...@210-248-131-016.jp.fiberbit.net> |
ちゃぴさん、ワラビさん、みなさん、こんにちは。 『ぬすみ聞き 運命に耳をすまして』読みました。 アメリカの歴史を扱った児童文学はたくさんありますが、初めて出会うタイプの絵本でした。とてもいい作品だと思いました。綿摘みの様子もよくわかりますね。 "Cotton Fields"という歌は、明るい雰囲気で大好きなのですが、綿畑って、黒人奴隷にとってはつらく悲しい風景なのかもしれませんね。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10_6_4; ja-jp) AppleWebKit/533.18.1 ...@FLA1Abn182.tky.mesh.ad.jp> |
みちこさん 奴隷制について違う角度から、描かれている絵本ですよね。 > 綿畑って、黒人奴隷にとってはつらく悲しい風景なのかもしれませんね これを読んで、はっとしました。 表紙でエラ・メイが眺めている広大な綿花畑。なんと美しいと思ったのですが、エラ・メイはどんな気持ちで眺めていたのでしょうね。 "Cotton Fields" よく知らなかったので、YouTubeで聞きました。 陽気な曲ですね。 ちゃぴ(WYN-1026) <ZonchBrowserPro@catv-218-228-85-152.ctk.ne.jp> |