Page 955 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ賞LL】"The Sandfather" muzu(WYN-1056) 10/6/24(木) 8:49 ┗Re:【カ賞LL】"The Sandfather" muzu(WYN-1056) 10/6/24(木) 19:40 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ賞LL】"The Sandfather" ■名前 : muzu(WYN-1056) ■日付 : 10/6/24(木) 8:49 -------------------------------------------------------------------------
みなさん こんにちは。いよいよ、カ・グ賞の受賞作が発表されますね。楽しみです。こちらの読もう会は来月の末ごろまでやっておりますので、発表後も引き続きレビューや感想をアップしてくださいね。SL、LL問いませんよ〜。 さて、今日はカ賞LLの作品をご紹介します。惜しくもSLには残りませんでしたが、少年の繊細な心の動きをていねいにすくい上げたすばらしい物語だと思います。 ================================ "The Sandfather" by Linda Newbery リンダ・ニューベリー Orion Children's books 2009 高校生のハルは、父親を知らない。ハルと父を結びつけるものは、自分の褐色の肌と、父が母に贈ったというビー玉だけ。自分のルーツの半分がわからない喪失感やいらだちをいつも心に抱えていた彼は、感情――特に怒りをうまく制御できなかった。ある日、家族について心ないことを言われ、怒りが爆発。友人ルークと大喧嘩になったハルは、止めに入った先生に怪我を負わせてしまった。停学処分になった彼は、母親の手術もあり、たった一度しか行ったことのない、海辺にある母の実家で伯母とともにしばらく暮らすことになる。そこで、自分の父親と思われる黒人男性の存在を知り、ハルは勤務先や家を調べ、我慢できず会いに行ってしまう。 自分が何者かを理解するため、どうしても父親を知りたいという思いに固執するハル。なぜ、母さんは何も教えてくれないんだ? 父さんは一体どこにいるんだ? 胸に湧き上がる怒りをもてあましていたハルが、伯母や下宿人の画家ドン、友人になったフランチェスカたちと過ごすうちに、他人の心の痛みや優しさに触れ、次第に自分の中の強烈な感情とも素直に向き合えるようになっていく様子がていねいに描かれています。父親を求めながら、ハルが探し求めていたのは自分自身だったのかもしれません。ラストでハルがふっきれたように取った行動に、胸がすっとしました。潮騒をBGMにして綴られた、子どもから大人への過渡期を迎えた少年の心の成長を、ぜひ多くの方に見守ってほしいな〜と思いました。 muzu <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727)@ch202124015213.ch-you.ne.jp> |
みなさん こんばんは。受賞作発表は、そろそろでしょうか? わくわくしますね〜。 ところで、自分ツッコミなのですが、今日アップしたレビューの最後の一文が、なんだかおかしかったですね。 >潮騒をBGMにして綴られた、子どもから大人への過渡期を迎えた少年の心の成長を、ぜひ多くの方に見守ってほしいな〜と思いました。 ここ、「潮騒をBGMにして綴られた、子どもから大人への過渡期_にある_少年の 心の成長_物語_を、ぜひ多くの方に_読んで_ほしいな〜と思いました。」のほうがいいですね。 muzu <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727)@ch202124015213.ch-you.ne.jp> |