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 ▼【新刊読み物】『びんの悪魔』  おちゃわん 10/6/9(水) 12:46

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 ■題名 : 【新刊読み物】『びんの悪魔』
 ■名前 : おちゃわん
 ■日付 : 10/6/9(水) 12:46
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   世界的ベストセラー『宝島』『ジキル博士とハイド氏』を書いたあの作家の本!

『びんの悪魔』
R・L・スティーブンソン  よしだ みどり 訳  磯 良一 挿絵
福音館書店 2010.4

 ハワイ島に住む水夫が、虹色に輝く一本のびんを手に入れる。中に住む小鬼が、どんな願いも瞬時に叶えてくれるという、まことにありがたい魔法の小びんだった。しかし、もし持ち主がびんを売る前に死ぬと、永遠に地獄行きといういわくつきだ。もう一つ絶対に守らなければならない約束ごとがあった。それは買った値段よりも安く売らなければならないというものだ。
 男は何もかも手に入れたのち、びんを売り飛ばした。なに不自由のない生活を満喫し、意中の人にまでめぐり合い人生の絶頂にあった。ところがその日、男の体に死病が取り付いていることが分かる。さて、男はどうしたろう? 今こそ、ふたたびあのびんが欲しい。


 今頃、なぜこの作者の本? と思ったが、表紙の挿絵に心引かれて読み始めた。
1891年に書かれたなんて驚きだ。人間の愚かしさ、弱さ、優しさ、思いやりは、いつの世も変わらない。人間の欲望もまたきりがない。人生で一番欲しいものは何か。もっとも大事に思うものは何か。そんなことを振り返らせてくれる。究極の愛の物語。

 あなただって、このびんを手に入れたくなりませんか? 
 手に入れたら、どう使いますか? そしてその次は?


体の弱かった作者は、温かい環境を求めて、サモアに家を建て移り住んでいたそうだ。
この本をサモア語で読んだ人々は、彼のりっぱな家はびんの小鬼に建ててもらい、
金庫にあの小びんがあると思っていたそうだ。


おちゃわん

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