Page 947 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ賞LL】『ミアの選択』 muzu(WYN-1056) 10/5/25(火) 15:14 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ賞LL】『ミアの選択』 ■名前 : muzu(WYN-1056) ■日付 : 10/5/25(火) 15:14 -------------------------------------------------------------------------
みなさん こんにちは。 やっとやっとの1作めは、カ賞ロングリスト作品からです。号泣すること間違いなしなので、就寝前にお読みの方はご注意を。朝、目が大変なことになるかもしれません(経験者談)。 ================================= 『ミアの選択』 ゲイル・フォアマン 三辺律子訳 小学館 2009年 1470円 ("If I Stay" by Gayle Forman 2009) 主人公のミアは、チェリストを目指す17歳。パンクロック派の両親や弟、ロックバンドにいる恋人など、音楽ジャンルはかなり違っていても、みんなが彼女を理解し応援してくれるなか、ミアはチェロに、恋に、友情にと、17歳の青春を謳歌していた。それなのに、ある雪の日、すべてが変わってしまった。 横転し、激しく損傷した車から、ベートーベンのチェロソナタ3番が何もなかったように流れている。すでに息絶えた両親を見つけ、弟は? と辺りを探すミアは、血まみれで横たわる自分に気がついた。自分は死んだのか? 彼女は救急車で運ばれる自分の体とともに、病院へ向かった。 瀕死の状態で体から心がさまよい出てしまったミアは、治療を受ける自分や、彼女に必死で呼びかけてくれる祖父母や恋人、友人たちをそばで見ながら、それまでの人生を振り返ります。家族との幸せな生活や恋人とのすばらしい思い出、親友との楽しい時間、そして大好きなチェロとの出会いなど、彼女の心に浮かぶ青春の輝きのひとつひとつが、胸を打ち、読んでいる間中、涙が止まりませんでした。こんなに心揺さぶられるのは、「心」が語るストーリーだからかもしれません。体を離れた心を通して描かれた、あまり類をみない設定の作品です。 muzu <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727)@ch202124015213.ch-you.ne.jp> |