Page 931 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】『デーモンズ・レキシコン 魔術師の息子』 おちゃわん 09/6/24(水) 8:46 ┗【カ賞LL】『デーモンズ・レキシコン 魔術師の息子』 muzu(WYN-1056) 10/4/27(火) 11:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】『デーモンズ・レキシコン 魔術師の息子』 ■名前 : おちゃわん ■日付 : 09/6/24(水) 8:46 -------------------------------------------------------------------------
マンガ「鋼の錬金術師」の作者・荒川弘さんがカバーイラストを描き、カッコイイ装丁が話題の一冊。 『デーモンズ・レキシコン 魔術師の息子』 サラ・リース・ブレナン 番 由美子 訳 メディアファクトリー 2009.4. ¥1700+税 16歳のニックと19歳のアラン。黒髪、黒い瞳のニックは、赤い髪に青い瞳を持つ兄とほとんど似たところがない。どこにいても不良仲間が近づいてくるニック。女の子に困ることなど一度もないニック。いつも優しくて人当たりが良く、その笑顔にはだれもが好意を抱くアラン。まるで光と影ほどにも風貌も性格も違う。けれども二人はある理由から同じ場所に長く住むことができない。病気の母とともに各地を転々とする。護符のタリスマンが震えるとき、また奴らがやってくるのだ。ニックは剣の使い手であり、少し足の悪いアランは外したことのない銃の腕前を持つ。奴ら魔術師たちが一家を襲う。血には血を。攻撃には報復を。二人は果てしない戦いの渦中にいた。 妖精が近未来的変身を遂げた「アルテミス・ファウル」もびっくり! ファンタジー界の真打!!! 「悪魔」の登場だ。ニックの傍若無人な性格といったら、あのファウルだってかわいらしくみえるほどだ。「ダレン・シャン」でお馴染みの血みどろ戦闘シーンもたっぷりある。最初は兄弟愛に燃える弟なのかと思っていたら、どうしてどうして、優しい面差しに隠れた兄の本性もなかなかのもので、終盤に近づくにつれて、ニック同様何を信じていいかわからなくなった。最後の最後に待ち受ける大どんでん返しで、梅雨のうっとおしさも吹っ飛んだ。 良くも悪くもキリスト教概念が支配的な西洋社会では、「悪魔」は神と同様に侵しがたい存在に思えた。この既知概念にまみれた存在をどう新たな形で提示してくれるのか、第二巻が期待できそうだ。 アイルランドの作家サラ・リース・ブレナンは、1983年生まれ。これが彼女の初めての作品だ。今後の活躍がとても楽しみだ。 おちゃわん <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; GTB6; SLCC1; .NET CLR 2.0.5...@p1199-ipbf202kyoto.kyoto.ocn.ne.jp> |
みなさん、こんにちは。 こちらの『デーモンズ・レキシコンI 魔術師の息子』も、2010年カーネギー賞ロングリスト作品です。このツリーを最初に立ててくださったおちゃわんさんのご了解を得て「カ・グ賞候補作を読もう会」のツリーに変身させていだきますね。コメントなど、お気軽にお寄せください。 #2706 に「カ・グ賞候補作を読もう会」のご案内があります。やまねこ会員の方用に、会員限定の広場掲示板でも詳しくご案内しております。どうぞ、そちらもご覧くださいね。 muzu <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727)@ch202124015213.ch-you.ne.jp> |