Page 922 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】『みんながそろう日 モロッコの風のなかで』 さかな wyn-0021 09/12/12(土) 15:22 ┗Re:【新刊読み物】『みんながそろう日 モロッコの風のなかで』 ワラビ 10/3/17(水) 10:20 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】『みんながそろう日 モロッコの風のなかで』 ■名前 : さかな wyn-0021 ■日付 : 09/12/12(土) 15:22 -------------------------------------------------------------------------
みなさま 先日の12月9日、10日と著者が来日講演をされていたようですね。聴きに行かれた方の感想、ぜひお聞きしたいです。 『みんながそろう日 モロッコの風のなかで』 ヨーケ・ファン・レーウェン マリカ・ブライン 野坂悦子 訳 ISBN 978-4-7902-3225-4 定価 1600円+税 本書は物語に登場する家族のモデルのひとり、マリカ・ブラインを共著者として、ヨーケ・ファン・レーウェンが描いたものです。 1969年、カサブランカ。モロッコでは、学生は市民による抗議活動がさかんになっていました。 ジマのお兄さんもその活動をしていたひとり。 ある日、いつも夕食には帰ってくるお兄さんが戻りません。待っても待っても――。 季節がふたつ過ぎ、お兄さんが牢獄に入っていることを知る家族。 けれど、決して自由には会えず、兄さんは牢獄の中にいても意志を貫く。 そして、もうひとりのお兄さんも……。 人間の尊厳についてのメッセージ性と共にジマたち家族の日常を丁寧に描かれ、その喜びや悲しみが物語に深みを与えています。 ▼メープルストリート紹介ページ(鈴木出版) ttp://www.litrans.net/maplestreet/p/suzukipub/index.html さかな wyn-0021 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.1.5) Gecko/20091102 Firefo...@s142187.ppp.asahi-net.or.jp> |
▼さかなさん、みなさま 『みんながそろう日 モロッコの風のなかで』を、たった今、読み終わりました。 266ページという長めのものでしたし、若者(兄)が政治犯として捕らえられて長い間牢屋に入れられてしまい、家族が彼の帰りを待ちわびるという、内容的には重いものでしたが、それでもすうっと作品の世界に入っていけました。事実を元にしたフィクションの力と、やはり作者の作品世界構築のすばらしさだと思いました。 思い出したのが、アイルランドを舞台にした "Bog Child"。同じように若者(兄)が政治犯として捕らえられて、ハンガーストライキを行うというもので、こちらは弟である青年が語り手。アイルランドらしい作品でした。 モロッコが舞台の本作品のほうは、語り手の妹がまだ小さい頃から時を徐々に移していくので初々しく、また、つらい中にも家族のかもし出す明るさが印象的でした。そうそう、歌ったり踊ったりが生活の中に根付いているんですよね。そんな文化的な色づけもすばらしく、でも遠い国のお話という感じではなく身近に感じられるのが、作者の力でしょうね。 ワラビ(wyn-1001) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB6.4; .NET C...@210-248-131-016.jp.fiberbit.net> |