Page 914 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】ミムス 宮廷道化師 SUGO 10/2/17(水) 12:33 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】ミムス 宮廷道化師 ■名前 : SUGO ■日付 : 10/2/17(水) 12:33 -------------------------------------------------------------------------
今現在イチ押しの作品です! 『ミムス 宮廷道化師』 リリ・タール作/木本栄訳/小峰書店/2009.12. 【あらすじ】 舞台は中世ころの、とあるふたつの王国。 長年の宿敵だった敵国ヴィンランドから和平の申し入れがあり、 先に出発していた王から和平の祝宴に出席するよう手紙が とどき、息子のフローリン王子もまたヴィンランドへ向かう。 だが、それはヴィンランド王の策略で、父王は捕虜となっていた。 フローリン王子は父を殺すと脅され、「ミムス」と呼ばれる 宮廷道化師に無理やり弟子入りさせられる。 「チビミムス」と呼ばれ屈辱的な日々を味わいながらも、 機知に富んだフローリンは、父親を助ける道を探りつづけた。 【感想】 東逸子さんの表紙にさそわれだいぶ前に手にしましたが、 かなりボリュームがあるので少し迷いつつも読みはじめたところ、 あまりのおもしろさに、読む手がとまらず困ったほどです。 すっきりさわやかな読後感を味わえるので、本読みの人 (受験生の娘をふくむ)にオススメ本として紹介しています〜 宮廷道化師の虐げられた生活には目をそむけたくなる場面も ありますが、それだけにリアルで胸にせまるものがあります。 また、祝宴を盛り上げるために覚えるなぞなぞや韻をふんだ歌など、 翻訳ものを感じさせないほど秀逸で、違和感がありませんでした。 ミムスはかなり意地悪でいやな性格ですが哀愁があり、なぜか憎めません。 ほかにも魅力的な登場人物が多いのもこの作品の魅力です。 *==* WYN-1012 SUGO *==* <ZonchBrowserPro@ntymgt025211.ymgt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp> |