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 ▼【新刊読み物】ミムス 宮廷道化師  SUGO 10/2/17(水) 12:33

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 ■題名 : 【新刊読み物】ミムス 宮廷道化師
 ■名前 : SUGO
 ■日付 : 10/2/17(水) 12:33
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    今現在イチ押しの作品です!

『ミムス 宮廷道化師』
リリ・タール作/木本栄訳/小峰書店/2009.12.

【あらすじ】
 舞台は中世ころの、とあるふたつの王国。
長年の宿敵だった敵国ヴィンランドから和平の申し入れがあり、
先に出発していた王から和平の祝宴に出席するよう手紙が
とどき、息子のフローリン王子もまたヴィンランドへ向かう。
だが、それはヴィンランド王の策略で、父王は捕虜となっていた。
 フローリン王子は父を殺すと脅され、「ミムス」と呼ばれる
宮廷道化師に無理やり弟子入りさせられる。
「チビミムス」と呼ばれ屈辱的な日々を味わいながらも、
機知に富んだフローリンは、父親を助ける道を探りつづけた。

【感想】
 東逸子さんの表紙にさそわれだいぶ前に手にしましたが、
かなりボリュームがあるので少し迷いつつも読みはじめたところ、
あまりのおもしろさに、読む手がとまらず困ったほどです。
すっきりさわやかな読後感を味わえるので、本読みの人
(受験生の娘をふくむ)にオススメ本として紹介しています〜

 宮廷道化師の虐げられた生活には目をそむけたくなる場面も
ありますが、それだけにリアルで胸にせまるものがあります。
また、祝宴を盛り上げるために覚えるなぞなぞや韻をふんだ歌など、
翻訳ものを感じさせないほど秀逸で、違和感がありませんでした。
ミムスはかなり意地悪でいやな性格ですが哀愁があり、なぜか憎めません。
ほかにも魅力的な登場人物が多いのもこの作品の魅力です。

*==* WYN-1012 SUGO *==*


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