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 ▼【新刊絵本】はらぺこライオン インド民話  shoko(WYN-1042) 06/2/13(月) 5:36

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 ■題名 : 【新刊絵本】はらぺこライオン インド民話
 ■名前 : shoko(WYN-1042)
 ■日付 : 06/2/13(月) 5:36
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   韓国絵本10選をだしていたアートンが今度はアジア・アフリカの絵本を紹介ということです。その中のインド絵本です。

『はらぺこライオン』
ギタ・ウルフ文 インドラプラミット・ロイ絵 酒井公子訳 
アートン(2005.11)  ISBN:4861930219


 静かな森のあさ、ライオンのシンガムは考えました。森じゅう、鹿を追いかけて走り回るのなんて、もうまっぴら。何とか簡単にとれないものかな……? 
そこでシンガムは市場にいってみることにしました。村へ向かう途中、たんぼで稲をついばんでいるすずめのクルヴィを見つけたシンガムは、「ウォー! おまえとここで あったのなら、わざわざ村まで いくこともない。おれさまは、はらぺこなんだ。いますぐ おまえを たべてやる!」
けれども、クルヴィはかしこいとりでした。

 ちょっとなまけようとしたはらぺこライオンが賢い獲物たちにだまされていくお話が、民話らしく楽しく語られています。
 もちろんお話も面白く読めましたが、とくによかったのは、絵。白地に赤・緑・紺・黄土色・灰色でくっきりと映えるように描かれているのは、インド西部に住むワルリー族に伝わるワルリー画風の絵。日本にはない民族調の絵はのびのびと躍動感にあふれています。ちなみに、ワルリー画とは、家々の赤土の壁に、米をすりつぶし、水で溶かして作った白い顔料と竹のぺンで描かれたものだそう。絵をかいた、インドラプラミット・ロイはお米の籾殻と木綿の繊維から作られた再生紙をつかって、手捺染の技法でこの絵本を仕上げたとのこと。この普通紙でできた絵本でも充分素敵ですが、原画もぜひ見てみたいです。

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