Page 820 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】ベルおばさんが消えた朝 ケンタ(WYN-1038) 09/4/22(水) 20:39 ┗Re:【新刊読み物】ベルおばさんが消えた朝 t-mitsuno 09/4/27(月) 23:18 ┗Re:【新刊読み物】ベルおばさんが消えた朝 ケンタ(WYN-1038) 09/4/28(火) 15:54 ┗Re^2:【新刊読み物】ベルおばさんが消えた朝 ぐりぐら★WYN-1039 09/7/2(木) 9:14 ┗Re:Re^2:【新刊読み物】ベルおばさんが消えた朝 t-mitsuno 09/7/5(日) 12:36 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】ベルおばさんが消えた朝 ■名前 : ケンタ(WYN-1038) ■日付 : 09/4/22(水) 20:39 -------------------------------------------------------------------------
『ベルおばさんが消えた朝』 ルース・ホワイト作/光野多惠子訳/徳間書店/2009,3 1950年代のアメリカ。バージニア州の小さな町に住む12歳の少女ジプシーは、美しい母と、町の名士である母の再婚相手と、何不自由ない暮らしをしていた。ある春の日、隣に住む祖父母のところに、いとこのウッドローが引き取られてきた。ウッドローの母ベルおばさんは、半年前の朝、突然姿を消したきり行方が分からないのだ。 ジプシーと同い年のウッドローは、貧しい生い立ちや母親の事件にも負けず快活で、たちまち学校の人気者になり、ジプシーともすぐに仲良くなった。ウッドローが来たことをきっかけに、ジプシーは母とベルおばさんのことや、家族の過去について知るようになった。そして、自分の心の奥深くにしまいこんでいた、大きな悲しみに向き合っていく……。 ベルおばさんはどこへ行ってしまったのか? ジプシーを苦しめる悪夢の原因は何なのか? 先が気になって一気に読んでしまいました。南部の小さな町のおだやかな日常の風景も魅力です。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)@f7client5.across.or.jp> |
▼ケンタ(WYN-1038)さん: 拙訳書『ベルおばさんが消えた朝』をご紹介いただき、ありがとうございました! 読んでいただいて、ほんとうにうれしいです。 訳す前に原作を読んだとき、一回目は、わたしも謎解きの要素に引っぱられました。途中、もしかしたらファンタジーの方向に行くのかな、と思わせる箇所もありますしね。 でも、謎の答えがいちおうわかってから、もう一度読み直してみると、こんどは二人の子どもが背負っているものの重さが心にのしかかってきました。 その一方で、ケンタさんもお書きになっているように、背景になっている山あいの町の地方色が出ている部分はとても楽しいですよね。ウッドローが話して聞かせるお話とか、田舎町の「社交界」のようすとか。ときには、あまりお近づきになりたくないような、荒っぽいうえに噂好きのおじさんたちとかも出てきますけど(笑)。 わたしは読むたびに印象がちがって、ずいぶん色んな顔を持った本だと思いました。読む人のそれまでの人生経験によって、共感する部分もかなりちがってきそうですし。みなさんに、読んでみていただけるとうれしいです。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.4) Gecko/2008102920 Fire...@FL1-122-133-120-130.tky.mesh.ad.jp> |
t-mitsunoさん コメントをありがとうございました。 題名を間違えてしまい、大変失礼いたしました。 申し訳ありません。>t-mitsunoさん、みなさん。 読むたびに物語のさまざまな面が見えてくるというお話、とても興味深かったです。 わたしもこの本は手元において、折りにふれてまた読んでみたいと思います。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)@f13client178.across.or.jp> |
ケンタさん、t-mitsunoさん こんにちは。ようやく拝読しました。 とても感慨深い作品ですね。わたしは、ふたりの子どもたちの背負っているものの重さと、いかにも「古きよきアメリカ」を思わせる舞台設定のバランスに感心しました。物語が重くなりすぎず、こどもたちの成長ぶりが引き立っていると思います。それにしても、主人公のふたりのこどもたちがすばらしいですね。自分たちの力で問題を乗り越えていったラストは、すがすがしい読後感をもたらしてくれました。今後のふたりの成長ぶりも見たいなと思いました。 ぐりぐら <ZonchBrowserPro@eaoska233096.adsl.ppp.infoweb.ne.jp> |
ぐりぐらさん 読んでいただけてうれしいです! > ふたりの子どもたちの背負っているものの重さと、いかにも「古きよきアメリカ」を思わせる舞台設定のバランスに感心しました。物語が重くなりすぎず、こどもたちの成長ぶりが引き立っていると思います。 そうですね。ほんとにそのとおり。 作者からのメッセージによると、舞台設定には、作者自身が子ども時代に見聞きしたことをたくさん盛り込んだとのこと。 作者は父親を殺人で亡くすなど、たいへんな子ども時代を過ごしたようで、この作業にはつらい側面もあったようですが、そういうことも含めてきちんと昇華して、作品の力になっていますよね。 わたしも訳しながら、自分の子ども時代を思い出しました。幼いころに父親を亡くすという、ほんの少しですがジプシーの体験と重なる部分があったため、かなり消耗する仕事でしたが、作者の迫力に推されて、わたしも何かをクリアしたような気がします。 ふたりの成長ぶり……。ジプシーは18歳になったら、やっぱり社交界でビューするんでしょうかね(笑)。わたしは南部の生活と南部の人間に、すごく魅力を感じました。また、そういうものが感じられる作品を訳せたらなあと思っています。 t-mitsuno <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.11) Gecko/2009060215 Fir...@FL1-119-242-43-193.tky.mesh.ad.jp> |