Page 811 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】永遠に生きるために Chicoco(WYN-0007) 09/1/25(日) 16:17 ┣Re:【新刊読み物】永遠に生きるために SUGO 09/3/3(火) 11:33 ┃ ┗Re:【新刊読み物】永遠に生きるために Chicoco(WYN-0007) 09/3/6(金) 11:19 ┃ ┗Re:【新刊読み物】永遠に生きるために ワラビ(wyn-1001) 09/4/7(火) 13:12 ┃ ┗Re:【新刊読み物】永遠に生きるために Chicoco(WYN-0007) 09/4/9(木) 10:42 ┃ ┗Re:【新刊読み物】永遠に生きるために ワラビ(wyn-1001) 09/4/10(金) 19:02 ┃ ┗【カ賞LL】永遠に生きるために ワラビ(wyn-1001) 09/5/8(金) 11:18 ┗Re:【新刊読み物】永遠に生きるために みちこ 09/5/17(日) 17:18 ┗Re:【新刊読み物】永遠に生きるために ワラビ(wyn-1001) 09/5/18(月) 14:38 ┗Re:【新刊読み物】永遠に生きるために Chicoco(WYN-0007) 09/6/9(火) 11:42 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】永遠に生きるために ■名前 : Chicoco(WYN-0007) ■日付 : 09/1/25(日) 16:17 -------------------------------------------------------------------------
『永遠に生きるために』を読みました。 (サリー・ニコルズ作/野の水生訳/偕成社/ISBN978-4-03-744910-0) 11歳の少年、サムが、自分のことばで綴る、自分のものがたりです…… サムは白血病に冒されています。何度も再発し、お医者から治るみこみはないと告げられました。三度目の再発からあたらしい薬を飲み始めました。それを飲めば、まる1年かそれ以上生きる人もいるのだと言われました。サムは思います。「1年は長い。1年あれば、どっさりと、いろんなことがあるよね。」 入院中に知り合ったフェリックスとふたりで、うちでする「学校」の授業を週3回受けています。先生がある日、ふたりに「自分のことを書いてみない?」と言いました。フェリックスはぜんぜんやる気がありませんが、サムは「ぼくについての『ほんと』」をいっぱい書きためていくのです。 11歳の少年らしいとても生き生きとした口調で語られ、随所で笑みが浮かびます。けれども、その笑みの倍ぐらいは鼻の奥がぐすぐすしてきます。悲しい話はきらいだからなんていう理由で、手にとるのをやめないでください。サムがしっかりと自分の命と向き合い、残された時間を考えながら書き記した「サムの本」を読んであげてほしいです。いっぱい涙がこぼれても、「サムの本」のいちばん最後のページを読めば、涙をふかなくちゃという気持ちになります。 サムの死が近づいているという事実をどう受け止めているか、登場人物ひとりひとり違います。その描きわけがうまくて、わたしだったらサムの父親と同じようになってしまうのではないかとか、考えさせられました。いつも斜に構えている親友のフェリックスがとくにいいです! 自分も治らない病気にかかっているのですが、サムが書いた「ぼくのやりたい8つのこと」を、からかったり、皮肉を言ったりしながらも、ひとつひとつかなえようと助けてくれます。このあたり笑えるエピソードがたくさん。笑えるからこそ、悲しいのだけれど……サムとフェリックスのことを大好きになりました。 Chicoco(WYN-0007) <Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.4) Gecko/2...@60-56-58-149.eonet.ne.jp> |
Chicocoさん、こんにちは。 読むのがつらくて無理だと思っていましたが、Chicocoさんのご紹介を読んで思い切って手にしてみました。サムとフェリックスのからりとした明るさのおかげで、途中で涙ぐむことはありませんでしたが、最後はどうしても涙をとめられませんでした。家族のようすがとてもリアルに描かれていましたね。わたしはできればこの話のお母さんのようでありたいと思いました。作者はどのような着想で書かれたのでしょうね。 SUGO *=*=WYN-1012=*=* <ZonchBrowserPro@ntymgt039096.ymgt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp> |
SUGOさん、こんにちは。 『永遠に生きるために』を読まれたのですね! うれしいです。 ちょっと前の本になりますが、『僕らの事情。』もつらそうと思ったけれど、じっさいに読んだら、おもしろかったし、読んでよかった、知ってよかったと思いました。なかみは違うけれど、読後感が似ていました。 サムのお母さんもよかったけれど、いちばんの理想はおばあちゃんかなあ。へたれのわたしには理想でしかないでしょうけれど。あと、もうひとり、すごく印象に残っているのが、エスカレーターのところで出会ったお年寄りの女の人。あんなふうに、さらりと笑顔で若い人にいいこと言えるお年寄りになりたいです。もはや、理想とする年齢層がずいぶん上になってきていますが(笑)。 Chicoco(WYN-0007) <Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.6) Gecko/2...@60-56-183-250.eonet.ne.jp> |
Chicoco さん、SUGOさん、みなさん、こんにちは。 やっと読みました。実は一度読みかけたのですが、いろいろな事情もあったりして、読むのをやめてしまっていました。サムが、誰にも答えてもらえないと思うこと――「どうしたら、自分は死んだってことがわかるのか?」「神さまはなぜ、子どもたちを病気にするか?」こういったことを白血病の子から問われたら、自分だったらどう答えるだろうか。自分の子どもだったら、なんて考え出しちゃって……。 きのう、もう一度手にとって、今度は一気に読み終えました。子どものエネルギーに満ちていて、それに励まされて読みました。おっしゃるとおり、暗い本ではなくて、生きることが書かれていて、サムとフェリックスのコンビが最高でした。 ぼくがやりたい8つのこと、というリストも出てきて、昨年出版された『16歳。死ぬ前にしてみたいこと』(ジェニー・ダウンハム作/代田亜香子訳/PHP研究所)を思い出しました。16歳の少女が、死ぬ前にやりたいことをリストにして、行動にうつしていく物語です。「死」をテーマにした本が続きますね。映画『おくりびと』もブームになっていて、改めてま正面から考える時期なのかもしれませんね。 ワラビ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322)@210-248-131-011.jp.fiberbit.net> |
ワラビさん 読まれたのですね。途中で止まってしまったお気持ち、わかります。サムのお父さんみたいに、わたしもつらいことや悲しいことから目をそむけて、なるべく関わらずに過ごせればと思うことが多いですから。でも、やっぱり読んでよかったなと、読後に思いました。 『16歳。死ぬ前にしてみたいこと』、未読ですが、そういう物語なんですね。近々、読んでみます。 じつは「おくりびと」の原作、ちょうど今読んでいるところです。映画も本も、最近、死をテーマにしたものに接する機会が多くて、自分がそういうテーマに惹かれているのかなと一瞬思ったけれど、おっしゃるとおり社会的にブーム(という言葉を使っていいのか、わかりませんが)なのでしょうね。 Chicoco <Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.8) Gecko/2...@60-56-180-63.eonet.ne.jp> |
▼Chicocoさん(^-^) はい、読んでよかったです。 もう1作品、Ann Kelly のガッシーという少女が主人公のシリーズも、 やはり身近にある「死」と「生」を見つめていく物語でした。 ttp://www.yamaneko.org/bookdb/author/k/akelley.htm 12歳の少女ですが、大きな出来事はなくて、淡々とノンフィクションのような味わいの作品です。邦訳は出なさそうかなあ。シリーズ3冊目が手元にあるのですが、まだ読みはじめられません。早く読みたい! 「おくりびと」の原作は、映画とは大分違うようですね。 3月、毎日新聞に原作者の方のインタビューが載っていました。 本木さんが惚れ込んだ作品だとか、原作に名前をあげさせてほしいと頼まれたけれども、原作と映画は違うから断ったとか、でも、映画は映画でとても素晴らしいと思っている、とか……とても印象的なインタビューでした。 ワラビ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322)@210-248-131-011.jp.fiberbit.net> |
みなさん、こんにちは。 こちらの『永遠に生きるために』も、2009年カーネギー賞ロングリスト作品です。最初にツリーを立てられた Chicoco さんの了解をいただき、「カ・グ賞候補作を読もう会」のツリーに変身させていただきます。 コメントなど、お気軽にお寄せください。 #2296 に、カ・グ賞候補作を読もう会についての説明があります。 やまねこ会員の方用に、会員限定の広場掲示板にも詳しい説明を出していますので、そちらもごらんください。 なお、メールマガジン月刊児童文学翻訳2009年4月号に、 この作品のレビューが掲載されています。 こちらもあわせてどうぞ。 ttp://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2009/04.htm#hyomi ワラビ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322)@210-248-131-006.jp.fiberbit.net> |
Chicocoさん、はじめまして。 SUGOさん、ワラビさん、こんにちは。 私も読んでみました。すごくすごくよかったです。 重いテーマですし、前半で一度読むのがつらくなりましたが、その後は一気に読みました。 私も、きっとサムの父さんのようになっちゃうだろうなって思いました。 でも、父さんは、途中で変わりましたね。私は、その辺がいちばん、涙なみだでした。 本当にいいお話のご紹介、ありがとうございました。 みちこ(WYN-2089) <Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/312.9 (KHTML, like...@FLA1Acp105.tky.mesh.ad.jp> |
▼みちこさん、Chicocoさん、SUGO さん、みなさん、こんにちは。 みちこさん、途中で一度……っていうの、同じです〜。 でも、本当に続けて読んでよかったです。 多くの人に読んでいただきたいですね。 ワラビ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322)@210-248-131-015.jp.fiberbit.net> |
みちこさん、はじめまして。 ワラビさん、SUGOさん、こんにちは。 読書室からすっかり遠ざかっていて……ものすごく遅い反応ですみません。 みちこさんの書き込みを読んで、またじわじわ思い出して、うるっと来ました。感想を聞かせてくださってありがとうございます。 わたしも、サムのお父さんタイプです。 でも、ずっとそのままじゃ、だいじなことをちゃんと伝えないまま時間がなくなってしまうかもしれない。目をそむけずに、きちんと向き合うことの大切さを教えてもらいました。 Chicoco(WYN-0007) <Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.10) Gecko/...@60-56-66-23.eonet.ne.jp> |