Page 744 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】『空へ、いのちのうたを』 おちゃわん 09/1/13(火) 12:17 ┗Re:【新刊読み物】『空へ、いのちのうたを』 おちゃわん 09/1/16(金) 12:44 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】『空へ、いのちのうたを』 ■名前 : おちゃわん ■日付 : 09/1/13(火) 12:17 -------------------------------------------------------------------------
『空へ、いのちのうたを』デボラ・ワイルズ 作 / よねむら知子 訳 ポプラ社/2008.10/ ¥1600+税 ISBN978-4-591-10538-2 2005年全米図書賞児童部門 最終候補作品 2005年ゴールデン・カイト賞オナーブック 「あたしは、亡くなった人がいっぱいいる家で生まれ育った」こんなセリフを聞いたら、何を想像するだろうか?ミステリー?吸血鬼もの? 語り手はコンフォート・スノーバーガー10歳。彼女の家は地域の葬儀を一手に引き受ける葬儀社なのだ。当然のことながら、彼女のまわりは「死」がいっぱい。お通夜や、葬儀に慣れっこになっているはずの彼女なのだが、大好きなおじさんの場合はちょっと違っていた。 コンフォートは友達や家族を大切に思い、明るくてユーモアにあふれ、自然を愛し、生き生きとした元気いっぱいの女の子だ。彼女が葬儀レポーターとして地元紙によせる記事はとても楽しいし、実にためになる。それらはいつもボツになるのだが、亡くなった方への愛情にあふれ、虚実ないまぜにした内容は読むものを温かい気持ちにさせる。美しく賢く愛情あふれる母親に、誠実で優しい父親。同じく誠実で妹おもいの兄に、まだ何にも分かってない歳なのに、ポイントを外さず登場して読者にほほえみを提供してくれる妹。死を取り扱い、常に死者とともにある人々は、この上なく温かく思いやりにあふれている。生きていることの清々しさを感じさせてくれる一冊。 おちゃわん(WYN-2134) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p2077-ipbf408kyoto.kyoto.ocn.ne.jp> |
みなさま “世界の児童文学賞ラリー”にレビューをアップしました。 よろしければお時間があるときに、ご来場ください。 おちゃわん(WYN-2134) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p2077-ipbf408kyoto.kyoto.ocn.ne.jp> |