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 ▼【未訳絵本】『アルバン』(スウェーデン)  ヒダニレイコ(WYN-2180) 08/7/24(木) 20:44

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 ■題名 : 【未訳絵本】『アルバン』(スウェーデン)
 ■名前 : ヒダニレイコ(WYN-2180)
 ■日付 : 08/7/24(木) 20:44
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   みなさま

アルバンという犬の一生を描いた絵本を紹介させてください。

原書名:ALBAN―Popmuffa for sma hundar
仮邦題:アルバン―子犬のための子守唄
著者:バルブロ・リンドグレン(Barbro Lindgren)
分野:絵本
総ページ数:30ページ
出版社:Eriksson & Lindgren
出版年:1972年

<あらすじ>
 大きなお腹をした母さん犬が、原っぱで三匹の子犬を産んだ。子犬の名前はオスケルにエルバ、それからアルバン! 
 太陽がのぼり、またしずみ、3匹がふかい穴をほれるようになるまで成長したある日のこと。母さん犬はまじめくさった顔をして言った。
「そろそろ考えはじめるころだよ。人生っていうものがどんなに困難で、危険なものなのか。たとえいやでも、ときには思いきり敵をかまなくちゃいけない日もある。しっぽをたてて、鼻をツンと前につきだして歩かなくちゃいけないときだって」
 オスケルにエルバが母さん犬のあとに続き、しっぽをたてて鼻をツンと前につきだして歩いている間、アルバンはというと、お空にぷかぷかうかぶ雲をながめていた。その時アルバンの目の前に、美しい雌犬、メリッサが現れた。
 アルバンとメリッサは恋人になった。二匹の間に子供がうまれ、また何年かすると孫までできた。
 アルバンももうよぼよぼのおじいさん。くたくたの足をそろそろやすませたい。アルバンの命もおわりをむかえるころ。さよなら、さよなら。
 アルバンは一人、こうつぶやいた。「ぼくはお空にいくのかな……?」

<感想>
 色彩が鮮やかで、特に空の水色、原っぱの緑には目を奪われる。
 本文のほかに、イラスト中に台詞が書いてあり、漫画を読む感覚で気軽に読むことができる。
 生命のバトンを次の世代へとつなぐ素晴らしさを謳った、心にしみる名作。
 ttp://www.rodaroboten.se/filmfonster/alban.htmlでアニメーションをみることができるが、そちらも大変かわいらしかった。

<特殊文字>
forのoの上にウムラウト。smaのaの上に○。


ヒダニレイコ

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