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 ▼【新刊絵本】『まっくら、奇妙にしずか』  ワラビ(wyn-1001) 08/7/22(火) 16:39

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 ■題名 : 【新刊絵本】『まっくら、奇妙にしずか』
 ■名前 : ワラビ(wyn-1001)
 ■日付 : 08/7/22(火) 16:39
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   みなさん、こんにちは。

不思議な雰囲気をかもし出すドイツの絵本が邦訳出版されました。
#1953 でshoko さんが紹介してくださっているとおり、2007年ブラティスラヴァ世界絵本原画展の受賞作品です。


『まっくら、奇妙にしずか』アイナール・トゥルコウスキィ作 鈴木仁子訳 河出書房新社 2008.07
"Es war finster und merkwurding still"(merkwurding の u にウムラウト)(2005)
by Einar Turkowski

 ひとりの男が船で島にたどりつき、一軒の廃屋に住みはじめた。砂丘の向こうにある小さな町の人々は男の事が気になり、ひそかに男を見張るようになる。男の住む小屋では、なんとも不思議なことがおこっていた。朝になるとたくさんの魚が、頭を砂につっこみ、洗濯ひもに一列にぶらさがっているのだ。男は町に魚を売りに行くが、町の人は誰も買おうとしない。魚の秘密がわからずに気味悪がっていた町の人々は、やがて魚の秘密をつきとめて……。
 
 1本のシャープペンシルと400本の芯で、3年間をかけて完成させたという絵本。細部まで丁寧に書き込まれた白黒の絵に目を奪われる。特に、魚を捕まえる装置や、男を見張るための装置は、リアルさんとシュールさの加減が絶妙。それにオーバーラップするのが、町の人々の性格と行動だ。好奇心、苛立ち、欲深さ、自己中心、破綻。とぼけた感じや不思議さも感じられるが、題名の『まっくら、奇妙にしずか』と合わせて、不気味さも漂う。
 2008イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の日本国内の巡回では、本作品の原画が特別展示されるそうだ。
ttp://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/bologna/bologna2008.html


作者参考ページ
ttp://www.bookfair.bolognafiere.it/page.asp?m=52&l=2&a=&ma=6&c=3539&p=52TheAuthor

ワラビ

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