Page 57 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】キスの運び屋 蒼子(WYN-1031) 06/1/11(水) 21:23 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】キスの運び屋 ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 06/1/11(水) 21:23 -------------------------------------------------------------------------
『キスの運び屋』 ロベルト・ピウミーニ作 長野徹訳 PHP研究所(2006.01) Roberto Piumini 1994 and 1996 不思議でおしゃれな作品が8篇入った短編集。帯には「朝の読書の時間が待ち遠しくなる!!」とあるように、学校での朝読書を意識した短編集だと思いますが、大人が読んでもおもしろい! 「アルチバルド・ヴァカンツァ氏のニュース」 新聞がみんなまっしろ、テレビやラジオでも伝えるべきニュースがなくなってしまったら……。 「アレッサンドラの窓」 美しいアレッサンドラの心を手に入れようと、大勢の男たちが窓の下に列をつくる。しかし窓は開かない。アレッサンドラの窓を開くのはだれ? 「キスの運び屋」 伯爵夫人から、戦場の夫にキスを運ぶよう頼まれた若者は……。 「サウル親方の靴」 客の望みどおりどんな靴でも作ってしまうサウル親方。ある日残忍な隊長が、親方に3足の靴を注文した。 「聖トニオのお助け」 サーカスで綱渡りをする曲芸師。バランス棒の片方にスズメが止まってしまい、聖人に助けを求めた。 「病気のストライキ」 医者や薬に対抗するため、病気たちが会議を開いた。 「不運にとりつかれた床屋」 腕はいいのに、ひどくついていない床屋。床屋のせいではないのに、客は遠のくばかり。とうとう占い師に助言を請うた。 「壁の声を聞く男」 大昔から建っている古い家の壁には、人々の言葉がぎっしりつまっているのです。そして、その声を聞くことができる男がいて……。 どれもよかったですが、特にわたしが気に入ったのは、「キスの運び屋」と「壁の声を聞く男」かな。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |