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 ▼【新刊読み物】ルイジアナの青い空  蒼子(WYN-1031) 07/10/12(金) 15:09

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 ■題名 : 【新刊読み物】ルイジアナの青い空
 ■名前 : 蒼子(WYN-1031)
 ■日付 : 07/10/12(金) 15:09
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   『ルイジアナの青い空』 キンバリー・ウィルス・ホルト作 河野万里子訳 白水社(2007.09)定価2,100円(税込)
"My Louisiana Sky" by Kimberly Willis Holt 1998
★1998年ボストングローブ・ホーンブック賞オナー

 奥付は9月20日発行です。今年のやまねこ賞対象作品です。

【あらすじ】

 12歳のタイガーは、知的障害をもつ両親と、しっかりものの祖母の4人で、ルイジアナ州の片いなかセイターで暮らしている。
 それまでは一番の親友ジェス・ウェイドをはじめとした男の子たちと野球をするのが楽しかった。でももうすぐ中学生。女の子たちの話題が気になるが、なかなかその輪に入れない。ある日母の子どものような言動を笑われて、はじめてタイガーは両親のことを恥ずかしく思った。祖母は言う。
「人はね、自分とは〈ちがっているもの〉がこわいんだよ。だからって、〈ちがっているもの〉が〈わるい〉っていうことじゃあない。〈ちがっているもの〉は、ただちがっている。それだけのことなの」
 タイガーは、父母について新たな目で見始めた矢先に、祖母が死んでしまった。州都バトンルージュに住む叔母から、タイガーに一緒に住まないかともちかけられて、タイガーの心はゆれうごく。

【感想】

 12歳のタイガーが、知的障害のある両親のこと、叔母と祖母の確執、黒人差別など、さまざまな問題に気づき成長していく姿に胸をうたれる。知的障害者のいる家族がかかえる問題は、もっと重いものかもしれないが、ルイジアナの風景を背景に「ゆっくり(スロー)」に考えれば、なんとかなりそうな気がしてくる。舞台は1957年。どこか懐かしい気持ちがこみあげてきて、胸がぎゅーっとなる感じがした。

▼キンバリー・ウィルス・ホルト作品リスト
ttp://www.yamaneko.org/bookdb/author/h/kwholt.htm
(先頭にhをつけてとんでください)

 ** 蒼子 WYN-1031 **

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