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 ▼【新刊】名探偵アガサ&オービル  蒼子 07/9/3(月) 12:01

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 ■題名 : 【新刊】名探偵アガサ&オービル
 ■名前 : 蒼子
 ■日付 : 07/9/3(月) 12:01
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   『名探偵アガサ&オービル ファイル1 火をはく怪物の謎』 ローラ・J・バーンズ&メリンダ・メッツ作 金原瑞人・小林みき共訳 文溪堂(2007.07)定価945円(税込)
"Wright & Wong: The Case Of The Prank That Stank" by Laura J. Burns Melinda Metz 2005

 アリゾナ州ボトムレス湖町に住むアガサは、好奇心旺盛なミドルスクール7年生。アガサが通うジョンQ中学のアメフトの選手ジャックから、アガサはアメフトの試合でハーフタイムに行う「ドッキリ」の仕掛けを頼まれる。といっても実際にはアガサの親友で、数学と科学には天才的な才能をもつオービルに頼んだのだ。オービルはアスペルガー症候群で人とのつきあいが苦手。しかし幼いころからのつきあいのアガサとは気があって親友だった。オービルは完璧な計画をたてて、怪獣が火をふく仕掛けを完成させた。
 ところが当日、怪獣が火を吹いた直後、倉庫が燃え出し火事になってしまう。アガサとオービルのせいだと思われ、ふたりは学校でもつまはじきにされてしまう。
 火をふいてから火災までに「5.3秒」差があったことから自分の仕掛けのせいではないと確信するオービル。アガサも自分たちの汚名をはらそうと、ふたりは調査をはじめる。

『名探偵アガサ&オービル ファイル2 おばあちゃん誘拐事件』 ローラ・J・バーンズ&メリンダ・メッツ作 金原瑞人・小林みき共訳 文溪堂(2007.07)定価945円(税込)
"Wright & Wong: The Case of the Nana-Napper" by Laura J. Burns Melinda Metz 2005
★2006年MWA賞(エドガー賞)児童図書賞ノミネート作品

 おばあちゃんがいなくなった。伝言が残っているけど、走り書きしたようだし、いつもつかわないマグがでている。いつもと違うおばあちゃんの行動を疑問に思ったアガサとオービルが部屋を探すと、おばあちゃんのアルバムから写真が盗まれた形跡があった。だけど大人たちは信じてくれない。
 アガサとオービルがおばあちゃん事件を調べるうちに、ボトムレス湖で頻発している家を荒らす事件との関連がでてきて……。

 好奇心旺盛でおしゃべりなアガサと、アスペルガー症候群のオービルのコンビが謎を解くシリーズ。いつも決めたとおりに行動し、些細なことも記憶しておくオービルと、考えるよりまず行動してしまうアガサが、うまい具合にお互いに足りない部分をおぎなって謎を解いていくところがおもしろい。アガサがアスペルガー症候群をよく理解して、オービルが他の子どもたちともうまくつきあっていけるよう適度に助けている。またオービルからみたアガサや他の子どもたちの様子もなかなかおもしろい。人の感情を理解できないオービルですが、謎解きを通して「動機」や「感情」を考えるようになっていく。
 ミステリーとしてもきっちりと作ってあって読みごたえがあって楽しいシリーズ。大家族のおばあちゃんがとってもいいです。

シリーズ4巻まで刊行されました。

★金原瑞人さん訳書リスト
ttp://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/mkaneha8.htm

 ** 蒼子 WYN-1031 **

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