Page 477 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊絵本】『かかし』 SUGO 07/5/21(月) 15:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊絵本】『かかし』 ■名前 : SUGO ■日付 : 07/5/21(月) 15:52 -------------------------------------------------------------------------
今年のやまねこ賞(わたしの)イチオシ作品です〜 『かかし』 シド・フライシュマン文/ピーター・シス絵/小池昌代訳/ゴブリン書房/2007.4 「ある日のこと、ひとりぼっちの 年老いた農夫が、 古い布きれに わらをつめ、かかしを作りました。」 よくある光景に思えますが、少し違うのは、かかしには頭がないことです。おじいさんは、鳥からとうもろこし畑を守るために作ったので、頭は必要ないと思ったのです。 かかしは、おじいさんの期待どおりに鳥を追い払いますが、だんだん頭がないのが怖くなり、おじいさんは古いマクラカバーでかかしに頭を作ってやります。ひとり暮らしのおじいさんは、かかしに話しかけるようになるとともに、雨風からかかしを守ろうと、自分の靴やぼうしや雨合羽をかかしに着せてやりました。 ある日、かかし相手にチェッカーをしていると、町から青年がやってきて……。 ひとりぼっちの老人が、かかしを生きているもののように扱い、愛着がわいていくようすがしみじみと伝わってきます。その生活に満足していたかのように見えた老人と青年が出会い、はじめのうちは居心地悪く感じていた老人が、次第に心を開き、青年を受け入れていくようすが好もしく、さすがシド・フライシュマン&ピーター・シスのコンビだなあと感動しました(こんな作品があったこと自体気づいていませんでしたが)。 SUGO *=*=WYN-1012=*=* <ZonchBrowserPro@ntymgt025195.ymgt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp> |