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 ▼Why Princess Bride Now?  a nanny mouse 07/5/2(水) 21:44

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 ■題名 : Why Princess Bride Now?
 ■名前 : a nanny mouse
 ■日付 : 07/5/2(水) 21:44
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   こんにちは^^)

ちょっとお知恵を拝借してもいいですか? というのが、ウィリアム・ゴールドマンの『プリンセス・ブライド』の影響を相当受けているんじゃないかという印象の児童書を、このところ立て続けに読みましたので、何かそれなりの原因があるのかと思いまして。

最初に感じたのは Frances Hardinge の Fly by Night ですけど、このノリはどこかで〜と思っていたら、ふと遥か昔に読んだ『プリンセス・ブライド』が記憶に蘇ってきました。ルリタニアものであるとか、普通のファンタジイのパロディをやっているところとか、雰囲気自体もそうなんですが、脇役の一人の設定はアイデアを借りてきたとしか思えないものですし。いやまあ作品自体はイミテーションというよりは、抜群の文章力のあるすごい傑作でしたけど。

あとは Philip Caveney の Sebastian Darke: Prince of Fools とか(こちらはオリジナリティはゼロながら、ストーリイは上手くまとめた作品)、 Ysabeau S. Wilce の Flora Segunda(こちらは逆にゴーメンガーストを持ち込んだりして、大人向けの作品を熟知した作者のアイデアに富んだものなんですが、児童書としてのまとまりがいまひとつ)、あるいはチャイナ・ミエヴィルの Un Lun Dun にもそれらしい展開があって、たまたまなのか、やっぱり『プリンセス・ブライド』の影響があるのか気になってます。

いくつか可能性は考えているんですが……

1. 『プリンセス・ブライド』の直接の影響ではなく、「シュレック」経由(これは隔世遺伝でしょうか^^)

2. 児童書ファンタジイがアドベンチャーものにシフトしてきているので、どうしてもルリタニアものやファンタジイの常套のパロディが顔を出してきて、「他人のそら似」的に似てしまう

3. 海賊ものも流行りなので、海賊+ユーモアとなれば、どうしても『プリンセス・ブライド』や『ピーターパン』になってしまう

4. 映画も含めて、『プリンセス・ブライド』は依然として人気作なので、直接の影響を受けている(あるいは、作者が子供時代に大きな影響を受けた)

まあこのあたりでしたら、取り立ててどうのということはないんですが、もっと直接的に、『プリンセス・ブライド』が雛形として使われる原因があるんでしょうか。ファンタジイの書き方の教材として使われているとか(笑)

もし何かお心当たりの方がありましたら、アドバイスいただけるとありがたいです。あるいは何か面白い仮説とか、そういえばあの作品も……といったインプットもうれしいんですけど。あるいはどこかにその手の考察があるとか。

原因が明確になったからといって具体的にどうこうするというわけではなくて、単に個人的に納得したいだけなんですけどね。というか、こういうの考えてみるのって、はっきりとした答えが出なくても、面白くありません? よろしくお願いします。

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