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 ▼【新刊絵本】シモンのおとしもの  えみりい(WYN-1041) 07/4/6(金) 22:15

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 ■題名 : 【新刊絵本】シモンのおとしもの
 ■名前 : えみりい(WYN-1041)
 ■日付 : 07/4/6(金) 22:15
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    入学・進級の季節ですね。うちの子どもたちも今日、小・中・高そろって始業式でした。これからまた毎朝、毎朝3人それぞれに「忘れ物ない?」といわなくてはなりません。さて、こちらの絵本は「忘れ物」でなくて「落とし物」ですが……。

『シモンのおとしもの』
バーバラ・マクリントック作 福本友美子訳
あすなろ書房 2007.03

 アデールは弟のシモンを学校に迎えにいきました。「今日は落とし物をしないように帰ろうね」と言うアデールに、シモンは「うん、だいじょうぶ」と答えますが……。

 アデールは大きなリボンのついた大きな帽子をかぶったふさふさの金色巻き毛のお人形のような女の子。弟のシモンはいかにも天真爛漫といった感じの、思わず微笑みかけたくなるような男の子。しっかり者のお姉さんと無邪気な弟の学校からの帰り道、弟のシモンはあっちでマフラー、こっちで帽子と、落とし物をしていきます。この絵本の楽しさは、かわいらしいストーリーだけではありません。「ウォーリー」や「ミッケ!」のシリーズのような「探し物」のお楽しみ、さらにさらに、このおはなしの舞台は20世紀初めのパリの街になっていて、おしゃれな街並みやパリの風物を居ながらにして満喫できるのです。ルーブルや自然史博物館のような施設もあれば、リュクサンブール公園の一角で行われている人形劇の様子、静かなたたずまいのロアン小路、おいしそうなお菓子が並んで思わず目移りしてしまうお菓子屋のメゾン・カドールなどなど。巻末には各ページに描かれた場所のちょっとした解説もついています。表と裏の見返しにはパリの地図が載っていて、姉弟が通った道順が示されています。おやおや、ずいぶんと回り道したこと! 学校からの帰り道、「道草を食わないように」というのもちゃんと注意しておかなくちゃね。


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