Page 413 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊】アル・カポネによろしく NON 07/1/19(金) 5:30 ┗Re:【新刊】アル・カポネによろしく yoshiyu 07/1/19(金) 11:19 ┗Re^2:【新刊】アル・カポネによろしく shoko(WYN-1042) 07/1/19(金) 15:43 ┗Re:Re^2:【新刊】アル・カポネによろしく NON(WYN-1019) 07/1/19(金) 18:04 ┗Re^3:【新刊】アル・カポネによろしく レイラ 07/1/20(土) 14:55 ┗Re:Re^3:【新刊】アル・カポネによろしく NON(WYN-1019) 07/1/22(月) 18:13 ┗Re:Re^3:【新刊】アル・カポネによろしく くらら(WYN-1046) 07/1/29(月) 12:33 ┗Re:Re^3:【新刊】アル・カポネによろしく NON(WYN-1019) 07/1/31(水) 5:47 ┗Re^4:【新刊】アル・カポネによろしく shoko(WYN-1042) 07/1/31(水) 6:26 ┗Re:Re^4:【新刊】アル・カポネによろしく NON(WYN-1019) 07/2/1(木) 4:04 ┗Re^5:【新刊】アル・カポネによろしく ちゃぴ(WYN-1026) 07/2/9(金) 16:16 ┗Re:Re^5:【新刊】アル・カポネによろしく NON(WYN-1019) 07/2/12(月) 8:42 ┣Re^6:【新刊】アル・カポネによろしく ちゃぴ(WYN-1026) 07/2/12(月) 18:45 ┃ ┗Re:Re^6:【新刊】アル・カポネによろしく NON(WYN-1019) 07/2/17(土) 5:18 ┃ ┗Re^7:【新刊】アル・カポネによろしく ちゃぴ(WYN-1026) 07/2/17(土) 22:25 ┃ ┗Re:Re^7:【新刊】アル・カポネによろしく NON(WYN-1019) 07/2/20(火) 5:06 ┃ ┗Re^8:【新刊】アル・カポネによろしく ぐりぐら★WYN-1039 07/2/28(水) 15:37 ┃ ┗Re^9:【新刊】アル・カポネによろしく ちゃぴ(WYN-1026) 07/3/2(金) 5:51 ┗Re^6:【新刊】アル・カポネによろしく shoko(WYN-1042) 07/2/19(月) 16:49 ┣Re^7:【新刊】アル・カポネによろしく ちゃぴ(WYN-1026) 07/2/19(月) 21:27 ┗Re:Re^6:【新刊】アル・カポネによろしく NON(WYN-1019) 07/2/20(火) 5:03 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊】アル・カポネによろしく ■名前 : NON ■日付 : 07/1/19(金) 5:30 -------------------------------------------------------------------------
みなさま あのニューベリーオナー作品待望の邦訳がでました。 ttp://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2005/02.htm#myomi (頭にhをつけてください) こちらに未訳のすばらしいレビューがあります。 わたしは邦訳がお初だったので、感想をかねて簡単なレビューを書きました。 『アル・カポネによろしく』 ジェニファ・チョールデンコウ作/こだまともこ訳/あすなろ書房 ムースは父親の仕事の関係で、アルカトラズ島に住むことになった。それはサンフランシスコ湾に浮かぶ監獄の島。脱出不可能な環境から、アメリカ中の選りすぐりの犯罪人が送られてくる。例えば、泣く子も黙るアル・カポネ。 ムースがフェリーで通うサンフランシスコの学校では、この島に住む子達はちょっとした羨望のまなざしで見られる。島に住む子どもは当然少ない。特殊な環境で、濃い友達関係の中での新しい生活。それだけでも興味津々だが、ムースには他の子とは異なる家庭の事情があった。姉のナタリーが自閉症なのだ。ナタリーが自閉症の治療で評判のいい学校に入学するために、父親は給料のいいこの島での職についたのだった。 というわけで、特殊な環境に住む特殊な家族のそれぞれの事情が、ナタリーを中心に織り成されていく。ムースをとりまくアルカトラズ島の悪がきたちは、島の特徴を有意義に使って、様々なことをやらかしてくれる。読者もサンフランシスコの学校の子たちのように、ちょっと羨ましく思うかもしれない。また、身近に自閉症の知り合いがいる読者は、ムースや、ムースの両親の葛藤が手に取るようにわかって胸が震えるだろう。もっとも自閉症の症状は様々なので、作者があとがきに記しているように、ナタリーがその典型であるわけではない。そして、念のため書いておくが、アルカトラズ島は現在は観光地になっており、行っても現役の犯罪人には会えない。あしからず。 冒頭の段落から、ムースの性格が伝わってくる訳に打ちのめされました。こんな風に訳せたらいいのにはとため息が出てしまいます。 |
NONさん この本、原書で読みました〜大好きなお話です。 つい先日、ゲットしましたがまだ読めてません。 ためいきのでるような訳、はやく読まなくちゃ。 > そして、念のため書いておくが、アルカトラズ島は現在は観光地になっており、行っても現役の犯罪人には会えない。あしからず。 ふふふ(^_-)。 ☆★☆yoshiyu(WYN-1028)☆★☆ |
NONさん、yoshiyuさん 私もこれ、レビューを読んですぐに原書で読みました。 邦訳でたのは、知っていたのですが、まだ手に入れていません。 これはぜひぜひ読むつもりです。 ため息のでるような訳、早く読みたい!! |
yoshiyuさん、shokoさん お二方とも原書で読まれたのですね。 原書のムース君はどんなだったか気になります。 訳では例のいじわるさんとか、なまいきちゃんとかも本当に小憎らしいんですよ。 あまりに生き生きしていたからか、家の息子は母さんに本気で腹を立てるしまつ……。 するするとあっという間に読んでしまったので、なんだかもったいなかったです。 |
NONさん、 原書のムースくん、とってもすてきな男の子です。 やさしくて、男の子っぽくて、そのうえ野球好きなんだもん! 私は、もうこの物語の最初のあたりから、ムースくんに ぞっこんでした。あれこれ不満があっても、ほんとうに 心底姉のことを愛しているんだよね。 自閉症児を抱える家族へ、チョルデンコさんの応援の 声が聞こえるように思える作品でした。 邦訳は読んでいませんが、すばらしい訳とのことで、 うれしい限りです。多くの人に読んでほしいですね。 レイラ |
レイラさん そんなにもムースくんの大ファンだったのですね。レイラさんには負けるけど、あのひたむきに姉を思う気持ち、わたしも好きです。娘の親友の子の弟さんが自閉症で、彼女はムースくんのような思いをたくさんしているのです。だからとってもよくわかりました。今、うちのムースくんはそのお家にいっています。感想を聞くのが楽しみです。 |
NONさん、yoshiyuさん、レイラさん 「アル・カポネ」ファンが多くてうれしいです。 邦訳を全部読んでからレスしようと思っていましたが、 まだかかりそうなので、先に書きます。 邦訳は冒頭の何章かだけ読みました。とってもいいです! ほんとうにムース少年、いい子ですよね。 自分にこういう兄弟がいたとして、こんなふうに愛情をもって 接することができるだろうかと考えてしまいました。 ムースくん、人間として、わたしより上です。 ムースくんの軽快な語り口調と、囚人の島ならではの はらはらするハプニングに引っ張られてどんどん読めてしまい、 それでいてじんわりと温かく心に響く作品でした。 くらら |
くららさん くららさんも原書組だったのですね。 邦訳もいいでしょ。 確かにムースくんは自分より人間的に上だなとわたしも思いました。 普通より手がかかる子をきょうだいに持ち、ムースくんのように多々のがまんの中で育った方を数人知っています。ある人は自分を守るのがあまりにも上手になり、ちょっと社会と適合できなくなりました。ある人は細かいことを気にしないおおらさで社交的な生活をしています。ある子は我慢強い努力家です。 各人の性格によって、環境によってさまざまな人格が育っていくのですね。だって、それがその人たちにとっては日常なのですから。 それはさておいて、この島のギャングたちといい、だまされやすい学校の子たちといい、子どもらしい子どもがあふれていて元気になるお話ですよね。 |
アルカポネなみなさま ああ、早く邦訳が読みたいです。 私もムースくんのファンです。自分の中のいろいろな気持ちとお姉さんに対する思いにうまく折り合いをつけて、でもお姉さんを大切に思っているところが素敵。 (お母さんの行動に関しては、理解できないところもあったけど。) > 普通より手がかかる子をきょうだいに持ち、 > ムースくんのように多々のがまんの中で育っ > た方を数人知っています。ある人は自分を守 > るのがあまりにも上手になり、ちょっと社会 > と適合できなくなりました。ある人は細かい > ことを気にしないおおらさで社交的な生活を > しています。ある子は我慢強い努力家です。 ほんと、きょうだいの問題というのは、大変なことだと思います。 親は自分の子だからと覚悟もできていますが、きょうだいの場合はもう少し複雑。いろいろなきょうだいさんのお話を聞く機会がありましたが、いろいろな葛藤をぬけて、お話をしてくださる方は、人間として魅力的な方が多かったです。誰に強制されるわけでもないですが、福祉や教育のほうへ進む人も多そうです。 |
shokoさん shokoさんも原書組なんですね。こんなにたくさんの方に支持された物語が邦訳されたのは意味あることだと思います。たくさんの日本人に読んでもらいたいですよね。 お母さんの行動、確かに第三者としては理解できないかもしれません。でも自分がその立場になったら、してしまうかもと思いました。もちろん犠牲になる人間がでてくるような行動ですから、どこかで気付いてもっといい道をさがさないといけないのですが。本人は追い詰められて余裕がないのですよね。 「福祉や教育のほうへ進む人」が多いって、わかります。必要性を感じるし、やはり知ってしまうと手を差し伸べずにはいられなくなるのでしょう。 |
NON さん、yoshiyu さん、shoko さん、レイラさん、くららさん、みなさん わたしも、ようやく読みました。邦訳です。 子どもたちの元気パワー、いただきました。パイパーのエネルギーもすごいっ。 子どもたちの会話が楽しいですね。また、サンフランシスコの学校の友だちとの関係や友だちに対するムースの思いが、とても自然に描けていると思いました。 母親の行動はときどき、あんまりだと思ったりしたけれど、たぶんわたしも同じ立場なら、似たことをするでしょうね。それで頭がいっぱいになっちゃうから。それに比べて、父親は、よく描かれているけれど、わたしには、ちょっぴりズルくみえましたよ。 自閉症というのは、字の通り、すっぽり自分の世界にはいってしまうのですね。ちょっと自閉症の子と関わることがあったのですが、その子がどうしてそういう行動をするのか、この本を読んですこし理解できたように思います。作者は、ナタリーは「自閉症児の象徴でもなければ、典型でもありません」と書いているので、もちろん、そう簡単に理解しゃいけないのですが……。 ちゃぴ(WYN-1026) |
ちゃぴさん わーい、邦訳仲間だ。 本当に、子どもたちが元気ですよね。現代の話でなく、子どもたちがひ弱でない時代だったということもあるのかもしれません。見事に昔のガキ大将を頂点にという子ども関係ですよね。 あとがきにもあるように、ナタリーは典型ではありません。ひとくちに自閉症といっても、重度から軽度まで、それからタイプも様々と聞いています。こういうテーマの物語を紹介する時には、様々な方が読むことが想定されるので、嫌な思いをする方がいないようにと関係者はとても気を使われることと思います。それでも、本作品を日本に紹介してくださった出版社や訳者の方に感謝したいです。 今では日本でも自閉症がだいぶ理解されてきていますが、40年前ぐらいの理解不足のころの話を読むと、ナタリーの学校のことなどがちょっと垣間見えた気がしました。『自閉症という名のトンネル―不安の国の萌音』よかったら、ご一読ください。 |
NON さん ここには、大人たちは忙しくて、子どもたちだけの世界があるんだと思います。 特殊なところにいるという連帯感もあるだろうし。 ガキ大将も、なにかするときに一人じゃなくて、必ずほかの子をひきこむところが楽しいですね。 『自閉症という名のトンネル―不安の国の萌音』 ノンフィクションの児童書なのですね。読んでみます。 ちゃぴ(WYN-1026) |
ちゃぴさん 言葉が足りなくてすみませんでした。『自閉症という名のトンネル―不安の国の萌音』は、児童書ではないのです。でも萌音ちゃんは、途中までは子どもです。自閉症に興味をもった人の知識の入り口となることの多い本みたいです。読んでから知りました。 友達が山のように関連本を届けてくれたので、ゆっくり読んでいこうとおもっています。 |
NON さん そうかー。出版が福音館書店で、福音館のHPに自分で読むなら高学年からとあったので、てっきり児童書だと思い込んでいました。 でも、最寄の図書館で検索したら、一般書にはいっていました。 ちゃぴ(WYN-1026) |
ちゃぴさん そうか、福音館書店だったのですね。ごめんなさい、書誌情報もかかずにタイトルだけあげていましたね。高学年の子ならよめそうですが、視点は完全に研究者なので、大人なのです。 |
アル・カポネなみなさま わたしもようやく邦訳を読み終わりました。 ムース少年がとてもせつなくって……お父さんもっとがんばれよって言いたくなりました。お母さんももっと見てあげてよって。でも、親としてはムース少年のような子どもには、本当に助かるんですよね。 いろいろ考えさせられることの多い作品でした。 ぐりぐら |
ぐりぐらさん > ムース少年のような子どもには、本当に助かるんですよね。 そう、どうしても手のかかる子を親は見ざるをえなくなるから、ほかの子が余計いい子になっちゃうということもあると思います。でも、ムース少年は、そこから一歩前へでた感じになっていったのが、よかったです。 ちゃぴ(WYN-1026) |
NONさん、ちゃぴさん、みなさま やっと邦訳読みました! ほんとに素敵な訳です。 ラストの行が効いているので、原書を読み返したら、こだまさんってやっぱりすごいなあと。(そう思うのは私だけかもしれませんが) 原書だと、ストーリーを追うのに懸命なのもあり、泣くところまではいけませんでしたが、邦訳だと、ついつい涙が。 うう、やっぱりこの本好きです。 そうそう、漫画なのですが、(そして、有名なので、ご存知かもしれませんが)『光とともに』のシリーズは、かなり忠実に取材などを行って自閉症児を描いたものです。 主人公の光くんは典型的な自閉症ですが、巻を追うごとにいろいろなタイプの子たちがでてきて、理解に役立ちます。学校の先生たちにも読んでほしいシリーズです。 |
shoko さん ラスト、粋ですよね。 わたしも、ぐっときましたよ。ムースの気持ちがね。家族って見えない力で結ばれているんだと思います。 ちゃぴ(WYN-1026) |
shokoさん、ちゃぴさん、みなさま shokoさん、邦訳もいいでしょう。訳者さんですよね。shokoさんだけでなく、みんな「すごいなあ」とおもっていますよ。きっと。 日本語は、母国語ということもあるけれど、英語にない湿り気をもった言語なのだと思うんです。それでそちらに慣れているわたしたちには、やはり邦訳の方が胸に届く波長がちょうどいい具合なのだと。 『光とともに』シリーズは、ドラマだけみました。「典型」がなんなのかわかりませんが(家の近くの子は言語を発することのできないかなりの重度です)、とにかく色々な症状がありますよね。先日、自閉症の子(この子は光くんに似た症状です)をもつ友達から参考図書がどっさり届きました。(^_^;)ゆっくり読んでみるつもりです。 |