Page 373 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【未訳絵本】Library Lion つー 07/1/13(土) 14:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【未訳絵本】Library Lion ■名前 : つー ■日付 : 07/1/13(土) 14:52 -------------------------------------------------------------------------
"Library Lion" text by Michelle Knudsen ill by Kevin Hawkes Candlewick Press, 2006.07 図書館が大好きなライオンの話。ある日、大きなライオンが図書館へ入ってきた。司書はあわてるが、規則を守れるなら追い払うことはないというのが館長の考え。おかげでライオンは図書館でのんびり居眠りしたり、こどもたちといっしょに本を読んでもらったり。ところが、読み聞かせの時間が終わってしまうと「ガオ〜」と不満そうにほえてしまう。図書館では静かにしなければいけないのに……。 このあと、反省したライオンは毎日図書館へやってきて、みんなと仲良くなります。ところがある日、事件がおきます。作中に描かれているのは、純粋に図書館と本を愛するライオンと、定石どおり猛獣を追い出そうとする司書、そしてライオンという対象よりも来館者の行動に則って管理する館長という、3種類の立場や考え方、そして行動です。目新しいことを伝える作品ではないですが、読み終わったあとのこどもたちに、普通の笑顔を繰り返させることの大切さを感じました。 ケビン・ホークスの絵は淡い色づかいで、作者のメッセージを柔らかく表現し、こどもたちの心へ浸透させる触媒になっていますね。 コールデコット賞の予想であちこちに名前のあがっている作品ですが、絵自体はいつものケビン・ホークスですので、大賞をとるには弱いかな。 つー☆WYN-1016☆ <ZonchBrowserPro@ntkngw153152.kngw.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp> |