Page 294 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】愛をみつけたうさぎ 蒼子(WYN-1031) 06/10/27(金) 9:29 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】愛をみつけたうさぎ ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 06/10/27(金) 9:29 -------------------------------------------------------------------------
『愛をみつけたうさぎ エドワード・テュレインの奇跡の旅』 ケイト・ディカミロ作 バグラム・イバートーリーン絵 子安亜弥訳 ポプラ社(2006.10) "The Miraculous Journey of Edward Tulane" by Kate DiCamillo Illustrated by Bagram Ibatoulline 2006 ★2006年ボストングローブ・ホーンブック賞(フィクションと詩部門)受賞作品 奥付は10月発行ですので、来年のやまねこ賞対象作品です。 【あらすじ】 エドワード・テュレインは、陶器でできたうさぎの人形。腕と足は自由に動かせるように針金でつないである。耳としっぽはほんもののうさぎの毛皮。金の懐中時計を持ち、衣装もすばらしいものばかりがそろえられていた。持ち主は10歳のアビリーン。エドワードのことを最高にすてきなうさぎだと思っていて、毎日エドワードの服を着替えさせるのが日課だった。ちょっとした事件が起きたこともあったが、穏やかな生活にエドワードは満足していた。 ある日、アビリーンの家族が船旅にでることになり、エドワードも連れて行かれることになった。そこに乗り合わせた男の子たちのいたずらで、エドワードは服を脱がされ、あげくに船外に放り出されてしまった。アビリーンの泣き声が遠ざかっていくのを聞きながら、エドワードは海の底へと沈んでいった。 そこから、エドワードの旅が始まったのだった。 【感想】 公式サイト http://www.edwardtulane.com/ ビデオのところで、ディカミロさんとイバトーリーンさんのインタビューや、絵を描いていくようすが見られます。 この作品の魅力には魅力的な物語もさることながら、端正な絵にもひきつけられます。カラーの挿絵が挿入されていて、とてもすてきです。公式サイトもぜひどうぞ。 アビリーンに愛されながら、愛することを知らなかったエドワード。旅の中でさまざまな人たちと出会い、愛され、また別れがおとずれます。 エドワードの旅を通じて、人間の強さと弱さを感じることができました。エドワードと人間は、直接話すことはできないのだけど、エドワードを愛する人たちの心情が、行間にあふれていてじわっときました。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |