Page 277 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】銀のロバ 蒼子(WYN-1031) 06/10/16(月) 18:31 ┗Re:【新刊読み物】銀のロバ はるはな 06/10/16(月) 22:36 ┗Re^2:【新刊読み物】銀のロバ さかな 06/10/17(火) 7:37 ┗Re:Re^2:【新刊読み物】銀のロバ 蒼子(WYN-1031) 06/10/17(火) 10:01 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】銀のロバ ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 06/10/16(月) 18:31 -------------------------------------------------------------------------
奥付は10月なので、来年のやまねこ賞対象作品です。 『銀のロバ』 ソーニャ・ハートネット作 野沢佳織訳 主婦の友社(2006.10) "The Silver Donkey" by Sonya Hartnett 2004 【あらすじ】 フランスの海に近い森の中で、ある春の日にふたりの姉妹が、衰弱した兵士を見つけた。兵士は目が見えなくなっていたが、病気の弟に会うためにイギリスに帰るつもりだという。姉妹はふたりだけの秘密にして、食べ物を運んだり、兵士が帰る方法を考えたりする。 姉のマルセルは、なんとか兵士を故郷に帰らせたいと心を砕く。妹のココは、兵士がもっていた銀のロバに魅せられてしまった。兵士はふたりにロバにまつわる4つのお話を聞かせてくれた。 【感想】 第一次世界大戦中、脱走してきた兵士が語る4つのお話を軸に、子どもたちの思いが描かれていく。戦争の悲惨さと、真の勇気と愛が静かに心にしみとおっていく。 お話を聞いたココがいう。 「いまのはただのお話だったの?」ココは兵士に熱心にたずねた。「それとも、ほんとうにあったこと?」 「それは、きみが自分できめるしかないんだよ、ココ」と兵士はこたえた。 同じあやまちをくり返さないために、人間は物語を語り継ぎ、書物にしてきた。物語をただのお話にするか、ほんとうにあったこととして身につけるかは、自分で選びとって、未来に向わなくてはいけないと強く感じさせてくれる。同じ話を聞いた子どもたちは、それぞれに自分の真実を選びとっていく。生きていくことへの希望がそこにはある。余韻の残るラストもすてきだと思いました。 2005年オーストラリア児童図書賞低学年向け受賞作。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
蒼子さん この作品は前回の原書マラソンで読みました。 しっとりした雰囲気と語りが印象的な作品でした。 原書の挿絵もとっても素敵なんですよ〜 (下はCDのサイトですが、絵は原書のものです。)↓ http://www.amazon.co.jp/gp/product/1740935861/sr=1-2/qid=1161005387/ref=sr_1_2/250-8580811-6823468?ie=UTF8&s=english-books はるはな(WYN-2105) |
蒼子さん、はるはなさん 私も読みました。 マルセル、パスカール、ココ、3人きょうだいそれぞれの個性がくっきり していて、子どもらしいわがままさと聡明さがすてきで、リアリティを感じ ました。 ラストも美しい叙情的な感じでよかったです。 さかな wyn-0021 |
さかなさん、はるはなさん こんにちは。きょうだいたちのリアリティが、寓話をひきたたせていますね。 原書の表紙もすてきですね。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |