Page 236 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】エリックの青春 ラッテ(WYN-1043) 06/9/19(火) 6:00 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】エリックの青春 ■名前 : ラッテ(WYN-1043) ■日付 : 06/9/19(火) 6:00 -------------------------------------------------------------------------
みなさん 14歳になった少年の、孤高の戦いを描いた小説です。 ラッテ ----------------------- 『エリックの青春』 ヤン・ギィユー作 柳沢裕美子訳 扶桑社 2006.06 定価1890円 ISBN 4-594-05171-5 原題:Onskan 1950年代の末、スウェーデン。14歳のエリックは、毎日、父親から激しい暴力を受けている。虐待を受けながらも、学校ではけんかが人一倍強い。しかし、不良友だちといっしょにやった万引きの責任を問われ、退学処分になり、全寮制の学校に送られることに。そこでは、生徒評議会が生徒たちを支配し、高校生が下級生にいちゃもんをつけて暴力やいじめが日常的に行われていた。激しいしごきやリンチに耐えながらも、エリックは納得のいかない評議会制度に反抗し続けるが……。 暴力には暴力をもって対抗しなければならないのか? 暴力の本質を知るエリックの、冷静なまでの姿に心を打たれる。また、唯一の親友ピエールや、心を通わした少女との交流も描かれている。当時のスウェーデンの時代背景や状況が垣間見れる箇所は、読んでいて興味をひかれる。 リンドグレーンに次ぐ国民的作家、ヤン・ギィユーの自伝的小説と言われている。原書が出版されたのが1981年。それ以来スウェーデンでは、200万人が読み、ヤングの間で読み継がれている。 本年度ドイツ児童文学賞ヤングアダルト部門ノミネート作品。 ラッテ |