Page 148 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】世界はおわらない 蒼子(WYN-1031) 06/4/29(土) 23:31 ┗Re:【新刊読み物】世界はおわらない ぎねびあ(WYN-1045) 06/4/29(土) 23:45 ┗Re:【新刊読み物】世界はおわらない 蒼子(WYN-1031) 06/4/30(日) 15:13 ┗Re^2:【新刊読み物】世界はおわらない ぎねびあ(WYN-1045) 06/5/11(木) 15:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊読み物】世界はおわらない ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 06/4/29(土) 23:31 -------------------------------------------------------------------------
『世界はおわらない』 ジェラルディン・マコックラン 金原瑞人・段木ちひろ訳 主婦の友社(2006.03) "Not the End of the World" by Geraldine McCaughrean 2004 ★2004年度ウィットブレッド賞児童書部門受賞 ★2004年度カーネギー賞ロングリスト 【あらすじ】 雨がふる。近所の人々にさげすまれながら、箱舟を作ってきたノアの一家は、神の言葉どおり、とうとう裁きの日がやってきたことを知る。そして大洪水が起こる。箱舟の外で人々が助けを求める声をあげて沈んでいった。ノアの娘、ティムナはその光景が忘れられない。箱舟は動物たちと家族をのせて、大洪水のなかをさまよっていた。そしてある日、ティムナは船尾に引っかかっていた少年と赤ちゃんをみつける。ティムナは、父に見つかれば殺されると思いながらも、少年と赤ちゃんを舟に乗せた。 【感想】 旧約聖書の「ノアの箱舟」を下敷きにした物語。聖書にはノアとその息子たちの名前しかでてこない。ノアの娘を主人公にして、「百年後、人々があたしたちの物語を語るときに名前が出るのは息子たちだけで、あたしは登場しないだろう。」と言わせている。神の啓示を受ける父の言いつけを信じて疑わなかった娘。しかし箱舟での生活は想像を絶するものだった。肉食獣から草食獣まで狭い箱舟におしこめ、餌の世話から、糞の世話。尽きていく食料。ティムナだけでなく、きょうだいや、動物たちの視点から、箱舟の生活が浮き彫りにされていく。 そして驚愕のラスト。聖書に登場しない、ノアの妻や兄弟たちの妻、そして娘であるティムナ女たちが、ひとつの決断をくだす。最後まで一気に読ませる力はさすがマコックランだと思った。「世界はおわらない」、人の強さが心に残る物語だった。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
蒼子さん、 原書マラソンで読んだので、ファンタジーマラソンで邦訳を読む予定にしています。 うまいですよね〜! いいですよね〜! ぎねびあ とはいえ原書だと一気読みは無理でしたが。 |
ぎねびあさん 原書で読まれたのですね。ファンタジーマラソンでの感想も楽しみにしています。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
蒼子さん、みなさん、 読み終わりました。やっぱりいいですね〜。 詳しい感想はファンタジーマラソン掲示板(会員限定)にアップしました。 ぎねびあ |