Page 143 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊絵本】バラ咲くじゅうたんのあるところ 蒼子(WYN-1031) 06/5/8(月) 12:20 ┗Re:【新刊絵本】バラ咲くじゅうたんのあるところ えみりい(WYN-1041) 06/5/8(月) 19:05 ┗Re^2:【新刊絵本】バラ咲くじゅうたんのあるところ 蒼子 06/5/9(火) 15:59 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【新刊絵本】バラ咲くじゅうたんのあるところ ■名前 : 蒼子(WYN-1031) ■日付 : 06/5/8(月) 12:20 -------------------------------------------------------------------------
『バラ咲くじゅうたんのあるところ』 ルクサナ・カーン作 ロナルド・ハイムラー絵 若林千鶴訳 草炎社(2006.03) "The Roses in My Carpets" by Rukhsana Khan Illustrations by Ronald Himler 1998 【あらすじ】 少年は、母と妹とともに難民キャンプで暮らしている。いつも見るのは、頭の上を空気を切り裂くような音をたてて爆撃機が飛んでいく夢。死にかけるか、死んでしまう怖い夢。学校はきらいだ。一番楽しみな時間は、じゅうたん職人になるための訓練を受けているとき。じゅうたん織りに夢中になっているときだけ、あの怖い夢を忘れられる。 【感想】 戦争で父をなくし、援助を受けながら、じゅうたん職人になることを夢見る少年。少年はいう「ぼくのこの指が、戦争なんてない平和な世界をつくりだしている気がする。」と。いつか少年の夢がかない、バラでいっぱいの平和な世界がくることを願わずにはいられない。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |
蒼子さん この少年、きっと無口な子なんだろうなと思いますが、語りかけてくる心の声に深い思いを感じますね。貧しい生活と戦争が遺した恐怖の表れか、少年も母親も不安げな、さびしげな表情をしていますが、少年の心にある家族への愛や生きる信念は深くて大きくて確かで、何より自分の未来にしっかりとした夢と希望を持っていることがうれしいです。 じゅうたんが一面赤いバラの野原になって、その中を家族三人両手を上げて飛び跳ねるようにして駆けている表紙では、みんな向こうをむいていますが、それだけに少年の夢見ている幸福や喜びが胸いっぱいに伝わってくる気がします。ほんとうに、少年の夢がかなうことを祈らずにいられません。 |
えみりいさん おっしゃるとおり、少年の心の声がずっしりと響いてきますね。絵もはでではないけど、バラの花が印象的でした。 ** 蒼子 WYN-1031 ** |