Ｐａｇｅ 1355 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ ＩＮＤＥＸ ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【新刊読み物】『フェリックスとゼルダ』 みちこ(WYN-1057) 12/10/7(日) 17:42 ┣Re:【新刊読み物】『フェリックスとゼルダ』＞訂正 みちこ(WYN-1057) 12/10/7(日) 17:52 ┃ ┗Re:【新刊読み物】『フェリックスとゼルダ』＞訂正 はるはな 12/10/15(月) 17:33 ┃ ┗Re:【新刊読み物】『フェリックスとゼルダ』＞訂正 みちこ(WYN-1057) 12/10/15(月) 21:19 ┣Re:【新刊読み物】『フェリックスとゼルダ』 モリー（WYN-2255） 12/10/29(月) 22:24 ┃ ┗Re:【新刊読み物】『フェリックスとゼルダ』 みちこ(WYN-1057) 12/10/30(火) 12:05 ┗【新刊読み物】続編が出ました！『フェリックスとゼルダ その後』 みちこ(WYN-1057) 13/9/21(土) 9:24 ┗Re:【新刊読み物】続編が出ました！『フェリックスとゼルダ その後』 モリー（WYN-1059） 13/9/25(水) 10:27 ┗Re:【新刊読み物】続編が出ました！『フェリックスとゼルダ その後』 みちこ(WYN-1057) 13/9/26(木) 20:48 ─────────────────────────────────────── ■題名 ： 【新刊読み物】『フェリックスとゼルダ』 ■名前 ： みちこ(WYN-1057) ■日付 ： 12/10/7(日) 17:42 -------------------------------------------------------------------------
| みなさま、 やまねこ賞読み物部門対象作品です。 カフェで読んでいたのですが、最後は涙をこらえるのに必死でした。 『フェリックスとゼルダ 』2012.7 モーリス・グライツマン作／原田勝訳／あすなろ書房 ISBN: 978-4751522240 "Once" by Morris Gleitzman 2006 舞台は1942年のポーランド。ユダヤ人の少年フェリックスは10歳。孤児院で暮らし始めて３年８か月だ。書店を経営していた両親が、本が嫌いなナチスから逃れるために、ここに自分を預けた。でもそろそろ迎えにきてくれるはずだ。想像力が豊かで楽観的なフェリックスは、ある日こっそり孤児院を抜け出し、両親をさがす旅に出た。 昔住んでいた家は知らない人のものになっており、何がなんだかわからなかったけれど、両親はほかのユダヤ人と一緒に大きな町に向かったと隣人から聞き、町をめざしてひとり歩き続ける。途中で立ち寄った民家で、小さな女の子ゼルダと出会った。お父さんとお母さんの死体の横に倒れていたのだ。フェリックスはゼルダを背負い、得意のお話で励ましながら先へ進む。町にたどり着くと、ナチスがユダヤ人を迫害している現場を目にする。フェリックスとゼルダも、もうだめだと思うが、バーニーという男性に助けられ、ユダヤ人孤児の隠れ家に連れていってもらえた。でも、その暮らしも長くは続かない。 フェリックスの無邪気さは、読んでいてつらくもあり、じれったくもあった。不安なできごともたくさんあるのに、豊かな想像力で、何もかもを明るくとらえてしまい、恐ろしい現実を知らずに過ごしていたのだ。でも、幼いゼルダに出会うと、フェリックスは、とても頼もしいお兄さんになる。ゼルダにショックを与えないようにやさしい嘘をつき、明るい気持ちになるよう最大限の努力をしながら、体を張って守ってやる。ナチスはただ本が嫌いなだけじゃなくて、ユダヤ人を迫害しているのだと気づいていき、実際自分も迫害されていくフェリックスだが、ゼルダや同じ隠れ家の幼い孤児たちを守るために、全力を尽くす。物語が進むにつれて状況が過酷になる中で、フェリックスのやさしさや強さに、激しく心を打たれた。 この作品には続編が４作あるそうだ。１作目を読んだからには、このあとのフェリックスとゼルダを追わないわけにはいかない。また、いつかフェリックスが戦後の物語を語ってくれますようにと、願わずにいられない。たとえそれが、ちょっと悲しい物語であったとしても。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.57.2 (KHTML, li...＠FLH1Akz084.tky.mesh.ad.jp> |
| すみません、原書の出版年を間違えました！ >"Once" by Morris Gleitzman 2006 オーストラリアでの初版は、2005年でした。 それに、いま気づいたのですが、「月刊児童文学翻訳」2006年６月号に未訳レビューがありました。知らずに書いてしまってすみません！ でもほんとうに心を打たれました。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.57.2 (KHTML, li...＠FLH1Akz084.tky.mesh.ad.jp> |
| みちこさん こんにちは！ オーストラリアびいきなので、出てきました〜 この作品は原書で読みました。とても印象深かったのを覚えています。 作者Gleitzmanの作品はどれもユーモアがあって好きですが、 このシリーズは特に深い思い入れがあるように感じます。 この後、"then"、"now"、そして最近 ”after"が出版されましたね。 私は"now"まで読みましたが、一番印象に残っているのは、2作目の "then" です。 とても読みやすいので、機会があったらぜひ原書でも読んでみてください。 はるはな（ＷＹＮ−１０４７） <Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:16.0) Gecko/20100101 Firefox/16.0＠c211-30-24-188.rivrw2.nsw.optusnet.com.au> |
| はるはなさん レスをありがとうございます！ >この作品は原書で読みました。とても印象深かったのを覚えています。 >作者Gleitzmanの作品はどれもユーモアがあって好きですが、 >このシリーズは特に深い思い入れがあるように感じます。 ここにレビューを書いたあと、はるはなさんが原書のレビューを書いていたことを知りました。 主人公の一人称が胸に迫ってきますよね。すごく子どもっぽいのに、すごく強くてやさしい。 >この後、"then"、"now"、そして最近 ”after"が出版されましたね。 ありゃ、続編４作なんて書いてしまいましたが、３作ですか。またまちがえましたね、ごめんなさい！ >私は"now"まで読みましたが、一番印象に残っているのは、2作目の "then" です。 >とても読みやすいので、機会があったらぜひ原書でも読んでみてください。 続きは絶対に読みたいです。原書で読むのもいいですね。余裕があったらトライしてみます。 モーリス・グライツマンは、『海のむこうのサッカーボール』(Boy Overboard)がすごくよかったので（涙ぽろぽろでした。自宅で読んでいたので〜）、ずっと気になっていました。いろいろ読んでみたいです。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.57.2 (KHTML, li...＠FLH1Akz084.tky.mesh.ad.jp> |
| みちこさん、はるはなさん、みなさん、こんにちは。 こちらの作品、つい先日読み終わりました。 主人公フェリックスの無邪気なところに、とてもハラハラしました。 とびきり豊かな想像力で、なんでもかんでも前向きに考えてしまうんですもの。 そのうち絶対、ヒドイ目にあっちゃうよーと思いつつ読み進みました。 でも、その想像力で他者の気持ちを思いやる場面が何度もあり、やっぱり想像力 は大事だなと思いました。 各章の冒頭が「昔、ぼくは、」で始まる、ちょっと変わった作りになっています。 原文だと全部"Once"で始まるのかな、これが原題ですし。 ということは、続編"Then"、"Now"、"After"もその形を踏襲しているのでしょう か……といったことが、気になりました。 でも邦題は『フェリックスとゼルダ』。なので続編の邦題はいったいどうなるの か、楽しみです。続きがとっても気になる終わり方だったので、ぜひ続編も邦訳 で読めますように！ モリー（WYN-2255） <Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)＠p2188-ipbf3107hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp> |
| モリーさん、 >主人公フェリックスの無邪気なところに、とてもハラハラしました。 >とびきり豊かな想像力で、なんでもかんでも前向きに考えてしまうんですもの。 ほんとうに……。 >各章の冒頭が「昔、ぼくは、」で始まる、ちょっと変わった作りになっています。 >原文だと全部"Once"で始まるのかな、これが原題ですし。 >ということは、続編"Then"、"Now"、"After"もその形を踏襲しているのでしょう >か……といったことが、気になりました。 "Once" と "Then" は、アマゾンの中なか見検索で第１章だけ見ちゃいました。 シリーズを通してこうなっているのだとしたら、すごいですね。 >でも邦題は『フェリックスとゼルダ』。なので続編の邦題はいったいどうなるの >か、楽しみです。続きがとっても気になる終わり方だったので、ぜひ続編も邦訳 >で読めますように！ 同感です。続編の邦訳が出ますように！ みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.57.2 (KHTML, li...＠FLH1Akz084.tky.mesh.ad.jp> |
| みなさま、 続編（シリーズ第２巻）の邦訳が出たので、読みました。 『フェリックスとゼルダ その後』2013.8 モーリス・グライツマン作／原田勝訳／あすなろ書房 ISBN: 978-4751522264 "Then" by Morris Gleitzman 2008 1942年のポーランドで、たった２人で逃亡する10歳のフェリックスと６歳のゼルダ。親切で勇気あるポーランド女性に出会い、家に住まわせてもらって、毎日を何とか生きのびていきます。いつでもゼルダを守ることを第１に考えているフェリックスは、急激に大人になったように思います。同じユダヤ人の子どもたちの死体の山を見るなど、むごい現実を目の当たりにしますが、とにかくゼルダを守るため、たびたび訪れる命の危険から逃れるために、頭をフル回転させ続けるのです。とても過酷な内容ですが、フェリックスの純粋なやさしさに心を打たれながら、次々とページをめくりました。でもやはり、あまりに過酷で、読んでいてつらい場面もあります。それでも、第３巻も絶対に読みたいと思います。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.59.10 (KHTML, l...＠FLH1Acn116.tky.mesh.ad.jp> |
| みちこさん、みなさま こちら、わたしも先日読み終えました。 前作の『フェリックスとゼルダ』は夏の読書感想文の課題図書になっていましたね。読んだ中学生はどんなことを思ったのかな〜。 『その後』の方も、前作と同じく各章（？）の始まり方が統一されてますね。 書きだし方は独特で面白いですが、物語は本当につらく、むごいものでした。 想像もしていなかった結末に、読了後に茫然としてしまいました。 あと続編２作、どうなってしまうの？と気になって仕方ありません！邦訳されますように。 モリー（WYN-1059） <Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)＠p2105-ipbf1607hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp> |
| モリーさん、 > >こちら、わたしも先日読み終えました。 >前作の『フェリックスとゼルダ』は夏の読書感想文の課題図書になっていましたね。読んだ中学生はどんなことを思ったのかな〜。 ほんと、どんなふうに感じるのでしょうね？ この掲示板に中高生も登場してくれたらいいですね〜。 >『その後』の方も、前作と同じく各章（？）の始まり方が統一されてますね。 この辺は、やはりうまいなあと思いました。文章力はもちろん、こんなところにも、読ませる力があるのでしょうね。 >あと続編２作、どうなってしまうの？と気になって仕方ありません！邦訳されますように。 ほんと、すぐにでも読みたいです。訳者あとがきを読んで、よけいにそう思いました！ みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10.6; rv:23.0) Gecko/20100101 Firefox/2...＠FLH1Acn116.tky.mesh.ad.jp> |