Page 1328 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【未訳絵本】"Ed Climbs a Big Hill" みちこ(WYN-1057) 13/5/29(水) 21:40 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【未訳絵本】"Ed Climbs a Big Hill" ■名前 : みちこ(WYN-1057) ■日付 : 13/5/29(水) 21:40 -------------------------------------------------------------------------
みなさま、 三浦雄一郎さんが80歳でのエベレスト登頂を果たしたばかりですが、60年前に世界で初めてエベレストの頂上に立ったエドモンド・ヒラリーについての絵本を読みましたので、ご紹介します。 "Ed Climbs a Big Hill" text by Dreydon Sobanja, illustrated by Jennifer Smith Inspired Kids Ltd (New Zealand), 2013 ISBN 978-0473227838 32pp. エドは、ニュージーランドに暮らす普通の男の子。幼い頃から、近所の丘によく登っていました。だんだん高い丘に登れるようになり、ほかの町にも出かけていくようになりました。そして、おばあちゃんの家の近くにある、ニュージーランドでいちばん高い丘に挑戦しました。一歩一歩進んでいって、やがて頂上に到達。かけおりて、おばあちゃんに報告すると、おばあちゃんは、丘よりも高い「山」というものがあることを教えてくれました。エドは成長するにつれ、多くの山に登るようになりました。どんな山でも、一歩一歩、着実に登っていきます。ニュージーランドじゅうの山に登り、そして世界へ……。 エドモンド・ヒラリー(1919〜2008)は、ニュージーランドが誇るヒーローのひとりです。偉大な登山家でありながら、謙虚で気さくな人柄で、人々に愛されていました。この絵本では、ヒラリーが少しずつ夢をふくらませていき、世界最高峰登頂を果たすまでの道のりが、平易な言葉で明るく語られています。「一歩一歩着実に(one step at a time)」というシンプルなキーフレーズが、心に響きました。実際、登山は、自分の足で一歩一歩進んでいくしかないもの。大きな夢を叶えることも、それと同じなのだというメッセージが、子どもたちに伝わることでしょう。 巻末には簡単な年表もあります。ヒラリーは、ネパールに学校や病院や飛行場を作る事業にも熱心に取り組みました。そのネパールで、愛する妻と娘を小型機の事故で失うという悪夢のような経験もしました。そんな悲しみを抱えながらも、探検のプロジェクトや慈善活動、高等弁務官や大使としての仕事など、一生を通じてさまざまな活躍や社会貢献をしたエドモンド・ヒラリーという人物に、改めて尊敬の念を覚えました。 (適度にデフォルメされた水彩のイラストも魅力的なのですが、世界地図に日本列島が描かれていないのが残念……。重版されたら、描き足してくださ〜い) Inspired Kids Ltd ウェブサイト内作品紹介ページ(頭に h をつけてアクセスしてください) ttp://www.inspiredkids.co.nz/books-2/ みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.59.8 (KHTML, li...@FL1-119-242-43-89.tky.mesh.ad.jp> |