Page 1197 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ賞LL】"One Dog and His Boy" モリー(WYN-2255) 12/5/15(火) 22:21 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ賞LL】"One Dog and His Boy" ■名前 : モリー(WYN-2255) ■日付 : 12/5/15(火) 22:21 -------------------------------------------------------------------------
エヴァ・イボットソンのカーネギー賞ロングリスト作品です。原書マラソンで読みま したが、こちらでもご紹介します。 "One Dog and His Boy" by Eva Ibbotson (挿絵:Sharon Rentta) Marion Lloyd Books, 2012(初出2011) ハルは大金持ちの家の男の子。なんでも買ってもらえて部屋は最新のおもちゃでい っぱいだが、10歳の誕生日プレゼントに本当に欲しいのは、犬だけ。けれど、潔癖症 の母親は犬との生活なんて耐えられない。そこで犬をレンタルしている会社から、週 末だけ犬を借りることに。そんなこととは知らず、これからはずっと一緒に暮らせる と思ったハルが選んだのは、雑種のフレック。楽しい2日間はあっという間にすぎ、 フレックが返却されたことを知ったハルは――。 裕福な家庭に育ちながらも心が満たされないハルと捨て犬のフレックの関係を通し て、犬と人との絆を描いた作品です。犬レンタル会社で一時的な主従関係に疲れきっ ていた個性的な犬たちも逃避行の旅を共にします。大切な人(犬)や居場所や生きが いとなる仕事があってこそ、人も犬も幸せになれるのだということが、ひしひしと伝 わってくる作品でした。 また、スケッチ風の犬の挿絵がとても可愛いかったです。 2010年に亡くなったイボットソン。こちらが最後の作品と思っていましたが、巻末 の広告によると、2012年7月に"The Abominables"というイエティ一家の旅物語が出 版予定だそうです! 楽しみです。 <Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)@p2147-ipbf3303hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp> |