Page 1194 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【カ賞SL】"The Midnight Zoo" モリー(WYN-2255) 12/5/7(月) 12:13 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【カ賞SL】"The Midnight Zoo" ■名前 : モリー(WYN-2255) ■日付 : 12/5/7(月) 12:13 -------------------------------------------------------------------------
原書マラソンで読んだ本です。 2011年のオーストラリア児童図書賞高学年向け部門も受賞しています。 "The Midnight Zoo" by Sonya Hartnett Candlewick Press,2011 ドイツ兵の襲撃にあい、キャラバンの仲間と両親を失ったロマ民族の兄弟。まだ赤 ちゃんの妹を守りながら、戦火を逃れてさすらい続けていた。辿りついた先は、爆撃 で破壊された町。廃墟と化したその町には小さな動物園があり、檻の中に動物たちが 取り残されていた。雌ライオン、クマ、アザラシ、ラマ、カンガルー、サル、ワシ、 オオカミ、シャモア、イノシシ。個性豊かな動物たちが、真夜中に語りはじめる。動 物園のこと、身の上話、それから……。 第二次世界大戦下の欧州が舞台です。土地に縛られず自由に生きることに誇りを持 ってきたロマ民族。そんなロマ民族にとって戦争は他人事だったのですが、キャラバ ンはドイツ兵に襲われてしまいます。ひたすら逃げて生き延びることだけを考える 日々に、檻の外にいても自由ではないと感じる兄弟。そしてさまざまな事情から、本 来生きるべき土地から引き離され、檻に閉じ込められた動物たち。兄弟と動物たちの 会話から、自由とはなんなのか、考えさせられる物語でした。 重いテーマなので物語の雰囲気は終始重苦しいのですが、動物たちの個性がちらほ ら現れる場面に和みました。 <Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)@p2052-ipbf2704hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp> |