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 ▼【カ賞LL】"Shadow"  モリー(WYN-2255) 12/4/23(月) 12:22

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 ■題名 : 【カ賞LL】"Shadow"
 ■名前 : モリー(WYN-2255)
 ■日付 : 12/4/23(月) 12:22
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   みなさん、こんにちは。
原書マラソンで読んだ本ですが、こちらでもご紹介します。

"Shadow"(仮題:ぼくの友だちシャドウ)
by Michael Morpurgo
HarperCollins Children's Books, 2011(PB版)
ISBN: 978-0-00-733961-7

★2011年チルドレンズ・ブック賞低学年向け部門受賞 & Overall Winner作品

 マットは14歳。6年間、一緒にすごしてきた親友のアマンは収容施設に送られてし
まった。難民申請が認められず、アフガニスタンに強制送還されることが決まったの
だ。面会を望むマットだが、未成年者には許可されない。マットは自分の代わりに祖
父にアマンと会ってきてくれるよう頼む。祖父が見せた家族写真の犬をきっかけに、
アマンは大切な犬シャドウのこと、アフガニスタンでの日々を語りはじめる。


 マット、マットの祖父、アマン。この3人の語りで物語は進んでいきます。友だち
が施設に収容され、なんとかしてあげたいマット。マットの気持ちを汲み、アマンの
話に心を揺さぶられる祖父。アフガニスタンでの過酷な暮らしと逃避行の日々を語る
アマン。それぞれの気持ちにひきこまれる作品でした。
 特にアマンが語るアフガニスタンの日々は心が痛みます。タリバンの残虐な行為に
は身の毛がよだつほど。民族差別もすさまじく、読み進めるのが辛かったです。アマ
ンのアフガニスタンでの暗い暮らしを、ささやかながら明るくしてくれるのが犬のシ
ャドウの存在です。少年の心を癒すだけでなく、ある重要な役割も果たすシャドウに、
人と動物の関係について考えさせられました。

モリー(WYN-2255)

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