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 ▼【グLL】『あかちゃんがやってくる』  ワラビ 12/4/21(土) 22:24

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 ■題名 : 【グLL】『あかちゃんがやってくる』
 ■名前 : ワラビ
 ■日付 : 12/4/21(土) 22:24
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   みなさん、こんにちは。

 ケイト・グリーナウェイ賞ロングリストの中から、邦訳が出ている作品を読んでみました。
 バーニンガムとオクセンバリー夫妻による、弟か妹ができる、と聞かされたぼうやのお話です。


『あかちゃんがやってくる』
ジョン・バーニンガム作 ヘレン・オクセンバリー絵 谷川俊太郎訳 イースト・プレス 2010.11
"There's going to be a baby"(2010) (Walker)
text by John Burningham, illustrations by Helen Oxenbury

 あるばん、ママがぼうやに話しかける。『あかちゃんがやってくるのよ』
 ぼうやは、ママにたずねる。「いつくるの?」「なんて名前にするの?」 
 一番の関心ごとは、「あかちゃんは(大きくなったら)なにになるのかな?」
 季節が移ろうなか、ママは行く先々で違った答えを返していく。「レストランのシェフかも」「絵かきさんかも」「庭師になるかも」
 その度にぼうやは、赤ちゃんが働いている姿を想像していく。

 ぼうやは、幼稚園くらい。そのぼうやがめぐらす想像の様子が、毎回、見開き2ページ分、5〜8こまであらわされているのが楽しい。パンケーキを作るのだけど、ぐちゃぐちゃになったり、絵を描き始めたら、部屋の壁までぬりたくったり……いかにも子どもらしい想像に笑ってしまう。確かに、子どもは、こんな想像をするに違いない! この想像部分は絵のタッチが異なっていて、ちょっとマンガチックで、構成としてうまいなと思った。
 途中で、「あかちゃんにくるなっていえないの? うちにはあかちゃんなんかいらないんじゃない?」という場面にはどきりとするけれど、だんだんと心の準備も整ってくるようだ。季節が移ろうなか、ママのおなかがだんだん大っていく姿も素敵に描かれていて、心があたたかくなる。

ワラビ(wyn-1001)
 

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