Page 1116 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【ミステリー】『きみに出会うとき』 モリー(WYN-2255) 11/9/25(日) 0:26 ┗Re:【ミステリー】『きみに出会うとき』 みちこ(WYN-1057) 11/9/25(日) 10:31 ┗Re:【ミステリー】『きみに出会うとき』 コアラン 11/9/25(日) 10:53 ┗Re:【ミステリー】『きみに出会うとき』 モリー(WYN-2255) 11/9/26(月) 13:20 ┗Re:【ミステリー】『きみに出会うとき』 キジトラ(WYN-2259) 11/10/5(水) 22:10 ┗Re:【ミステリー】『きみに出会うとき』 モリー(WYN-2255) 11/10/5(水) 23:13 ┗Re:【ミステリー】『きみに出会うとき』 キジトラ(WYN-2259) 11/10/6(木) 22:23 ┗Re:【ミステリー】『きみに出会うとき』 モリー(WYN-2255) 11/10/6(木) 23:03 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【ミステリー】『きみに出会うとき』 ■名前 : モリー(WYN-2255) ■日付 : 11/9/25(日) 0:26 -------------------------------------------------------------------------
進行役のasayakaさん、Marさん、みちこさん、みなさま、こんにちは。 「海外児童文学ミステリーを読もう会」に参加させてください。 翻訳ミステリー大賞シンジケートのウェブサイトで紹介されていた、『きみに出会う とき』を読みました。 「タイムトラベル物のSF」で、主人公の愛読書が『五次元世界のぼうけん』とあった ので、SFをあまり読まない身には敷居が高いかな、難しいかなと躊躇していましたが、 いざ読んでみると、想像していた雰囲気とは全く違っていてびっくりでした。 ----------------------- 『きみに出会うとき』 レベッカ・ステッド作 ないとうふみこ訳 東京創元社(2011年) "When You Reach Me"(2009) 2010年度ニューベリー賞受賞作品 【あらすじ】 ミランダはママとふたり暮らしの十二歳の女の子。幼なじみから突然避けられるよう になってしまった。拒絶をさびしく思いながらも、新しい友だちをつくり、昼休みに はサンドウィッチ屋で楽しく働いている。そんなミランダのもとに、差出人不明の不 思議なメモが届くようになる。友だちの命を救いにいく、わたしに手紙を書いてほし い、という内容だ。当惑するミランダだが、メモで予言されたことが現実になってい き…… 【感想】 メモの謎解きも伏線てんこもりでおもしろかったのですが、それ以上に主人公ミラン ダが語る普段の暮らしにひきこまれました。友だち関係、賞金のかかったクイズ番組 のための猛練習、バイト先でのできごとなど、日常生活が生き生きと語られていきま す。その語り口がこれまた絶妙なのです。軽快なだけでなく、表現が面白いのなん の! 「スナック菓子を食べるのは、カギっ子の基本的人権」には、身に覚えがあっ て吹きだしてしまいました。 意外だったのは、アメリカにもドイツにも「カギっ子」がいることでした。日本だけ じゃないんですね。文化の違いももちろん興味深いですが、似ている点も面白いなあ と思いました。 モリー(WYN-2255) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; SLCC1; .NET CL...@p2209-ipbf3108hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp> |
モリーさんさん、こんにちは。 「海外児童文学ミステリーを読もう会」に参加してくださってうれしいです。 >「タイムトラベル物のSF」で、主人公の愛読書が『五次元世界のぼうけん』とあった >ので、SFをあまり読まない身には敷居が高いかな、難しいかなと躊躇していましたが、 >いざ読んでみると、想像していた雰囲気とは全く違っていてびっくりでした。 実は私も同じ気持ちで躊躇していたのですが、モリーさんの感想を読んで、やっぱり読んでみようという気持ちになりました。 この企画、読書の幅を広げるいいきっかけになりそうです。 みちこ(WYN-1057) <Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.6; ja-JP-mac; rv:1.9.2.13) Gecko/...@FLA1Adg195.tky.mesh.ad.jp> |
モリーさん、みちこさん、こんにちは。 私も先日こちらの本、読みました! モリーさんのおっしゃるとおり、SFという敷居は感じさせない話ですよね。(私もバリバリのSF小説はあまり読んでいません) 謎解きが苦手なので伏線にもなかなか気づかず、読み終えてから再度確認してしまいました。 この本のように、日常に非日常が入り込む話、大好きです。 みちこさん、読んだら感想きかせてくださいね。 コアラン <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/4.0; GTB7.1;...@119-171-2-122.rev.home.ne.jp> |
みちこさん、コアランさん、こんにちは。 コアランさんのおっしゃるとおり、日常に非日常が入り込む話、ですよね。 その非日常=SF要素なのですが、日常がしっかり丁寧に描きこまれているので SF要素に馴染みがない私でも、ぐんぐんと読み進めていけたのだと思います。 SFだからと敬遠してしまっては、もったいない作品です。 みちこさんも読みましたら、ぜひ感想お聞かせください。 モリー(WYN-2255) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; SLCC1; .NET CL...@p2209-ipbf3108hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp> |
モリーさん、みちこさん、コアランさん はじめまして。読書室への初投稿でドキドキしているキジトラと申します。 『きみに出会うとき』、原書を読んだばかりでしたので、ちょっとうれしくなりました。 モリーさんがおっしゃるように、日常生活の描写がいいですね! 少女の成長物語として読み応えがあると思います。 (日本語版のタイトルと表紙の雰囲気がいい感じです♪) また、社会的な要素(シングルマザー、暴力、犯罪者の人権、人種差別など)が散りばめられつつ、すこしも重たくないのは、ミステリーという形式をとったためでしょうか。 作品の構成も、過去と現在を行き来する語りでミステリアスです。 主人公の愛読書『五次元世界のぼうけん』を読んでいると、もっと楽しめそうですね。 キジトラ(WYN-2259) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@fch176037.fch.ne.jp> |
キジトラさん、はじめまして。 読書室初投稿、さぞ緊張なさったことでしょう。 私はやまねこに入会して日が浅いので、自分も初投稿にドキドキしていたこと、まだ 鮮明に覚えています。(というより、今でももちろん緊張します〜) これから、どうぞよろしくお願いします。 本の話をたくさんしましょう! キジトラさんは原書で読まれたんですね。 アマゾンで見たところ、原書の表紙は街とキーアイテムなんですね。 日本語版と全然違いますが、ヒントが表紙にあるというのは興味深いかも。 そうキジトラさんのおっしゃるとおり、社会的要素が散りばめられていますよね。 かなり重い現実も出てくるのに、物語の雰囲気は重くなくって。不思議です。 そして、語りもミステリアスなんですよね〜 過去と現在が入り混じっていて、最初はとまどいました。 もしかして原書だと過去形、現在形できっぱり区別して書かれているんですか? いやいや、現在完了とか過去完了とか出てきて、やっぱりややこしいのでしょうか。 モリー(WYN-2255) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; SLCC1; .NET CL...@p2209-ipbf3108hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp> |
モリーさん こんにちは >アマゾンで見たところ、原書の表紙は街とキーアイテムなんですね。 >日本語版と全然違いますが、ヒントが表紙にあるというのは興味深いかも。 そうなんです。原書の表紙は「謎解き」を全面に出してるようですね。 >そして、語りもミステリアスなんですよね〜 >過去と現在が入り混じっていて、最初はとまどいました。 >もしかして原書だと過去形、現在形できっぱり区別して書かれているんですか? はい、章ごとに現在形、過去形の区別があり、どの時点の話かがはっきりしています。 とはいえ、よくある「現時点(一定)」から「過去」を回想するパターンではなく、「現時点」が動くのですよね。つまり、現在形で書かれたストーリーも初めと終わりでは視点(主人公の意識)が変わっているわけで… 子ども向けということを考えると、ずいぶん冒険しているような気がします。もちろん、この複雑さが充実感につながるわけですが。^-^ ちなみに、この作品の出版が2009年、ストーリーの設定は1979年。この時間差も気になります。1979年は作者の少女時代にあたるので、主人公には自身を投影しているのかもしれませんね。すると、作者>主人公(現時点)>主人公(過去) と二重に回想していることに! ついつい長くなってしまいました。乱文ご容赦を。 どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。^0^ キジトラ(WYN-2259) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@fch176037.fch.ne.jp> |
キジトラさん、こんにちは。 さっそく疑問に答えてくださって、ありがとうございます〜 原書のお話が聞けて、とても興味深いです! >ちなみに、この作品の出版が2009年、ストーリーの設定は1979年。この時間差も気になります。1979年は作者の少女時代にあたるので、主人公には自身を投影しているのかもしれませんね。すると、作者>主人公(現時点)>主人公(過去) と二重に回想していることに! おおっ、こんな風には考えてもみませんでした。 タイムトラベル物ですし、ここまで凝りに凝っているのかも!? なんて、いろいろと考えると楽しいですね♪ モリー(WYN-2255) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; SLCC1; .NET CL...@p2209-ipbf3108hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp> |