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 ▼【新刊読み物】『ミルクマンという名の馬』  おちゃわん 11/7/11(月) 18:41

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 ■題名 : 【新刊読み物】『ミルクマンという名の馬』
 ■名前 : おちゃわん
 ■日付 : 11/7/11(月) 18:41
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   ドイツで人気の楽しくて、おもしろいお話です。


『ミルクマンという名の馬』
ヒルケ・ローゼンボーム 作 木本 栄 訳 岩波書店 2011.03 

 5月のある日、ヘルマンは熱があるみたいなので学校を休んだ。ひとりで朝食を食べようとしていたところへ、だれかの咳が外から聞こえた。ポーチに巨大な馬!!!がいた。「MM」と書かれた薄汚れた布切れをヘアバンドのように頭にまいて。
 馬がうなずいたので、MILK・MANと呼ぶことにした。馬は巨大な頭をポーチのドアにつっこむと居間に入り込み、ヘルマンの朝食をぺろっと食べ、果物ボウルのりんごを三こもしっけいし、山盛りのオートミールをたいらげ、あろうことか母親のヨガ用マットにほかほかの臭いも強烈な馬糞を11個も!落とした。さあ、どうする?ヘルマン!


 これはファンタジーでも、おとぎ話でもない。ちゃんとしたドイツのある町の、現代に住むフツウの人々のお話のはず……。なのに居間に馬!
 作者が生まれた北海沿岸にあるユースト島では、自然保護指定地域だったので車の乗り入れが禁止され、馬が身近な存在だったそうだ。島にある作者の自宅へ大きな馬が突然現れ、花壇の花を食い荒らした実話(?)に基づいてこのお話ができたらしい。
 ともかく、巨大な馬をどうするのか。ヘルマンの奮闘振りがとても面白く、おかしい。周囲の人々の様子もさまざまで、そのうち馬が現れたのはヘルマンのとこだけではないことが分かってくる。事件の臭い!さあて、この馬たちはいったいどこから現れたのだろう?
 老人ホームの頑固一徹老人フォイヤーバッハの豹変ぶりも抱腹絶倒!ユーモア満載のハラハラドキドキ爽快コメディだ。

おちゃわん

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