Ｐａｇｅ 1053 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ ＩＮＤＥＸ ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【グ】Mum and Dad Glue shoko（WYN-1042) 11/3/6(日) 7:27 ┗Re:【グ】Mum and Dad Glue muzu（WYN-1056） 11/3/9(水) 2:24 ─────────────────────────────────────── ■題名 ： 【グ】Mum and Dad Glue ■名前 ： shoko（WYN-1042) ■日付 ： 11/3/6(日) 7:27 -------------------------------------------------------------------------
| みなさま 多忙にかまけて、読書室への新規投稿が数年ぶりだったような気がしています。 たまたま持っていたので、こちらをご紹介〜。 "Mum and Dad Glue" text by Kes Gray / illustrated by Lee Wildish パパとママが離婚する。どうすればいいかわからない「ぼく」。 そこで思いついたのは、のり。両親をくっつけること。 パパとママをくっつけるのりがあればいいのに。また結婚生活がうまくいくようになって、ふたりに笑顔がもどってくるような、そんな、ふたりの仲を元通りするのりがほしい。 そこでぼうやは、いろいろなのりを売っているお店にいってみるのですが……。 リー・ワイルディッシュのほんわかやさしいイラストが、両親の離婚を前に不安になっている「ぼく」の気持ちを上手に描いています。ふたりが別れるのは、ひょっとしたら自分のせいかもしれない。ふたりは違う、バカなことを言ってはいけないというけれど、でも……。 不安な「ぼく」の気持ちが反映されているようで、前半描かれる世界はすべてがふたつにわかれてしまっています。みんなにはそうは見えていないようですが、「ぼく」にとっての世界は、何もかもがぜんぶまっぷたつ。 そこで、とびこんだのり屋さんには、プラモデルをくっつけるのり、お皿をくっつけるのり、木や紙をくっつけるのりなど、いろんなのりが売っています。パパとママをくっつけるのりはみあたらなかったので、お店の女の人に聞いてみたぼうやは、とても大切なことを教わります。 家庭円満、幸せな子どもたちにはなかなかぼうやの気持ちは理解できないかもしれません。でも、おなじ経験をして、心を痛めている子たちもたくさんいるはず。 傷ついた子たちに自信を与え、親の離婚というかなしい経験を乗り越えさせてくれる。この作品は、まさしく癒しの絵本です。 shoko <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.2.14) Gecko/20110218 Firef...＠KD121109048221.ppp-bb.dion.ne.jp> |
| shokoさん ご紹介、ありがとうございます！ テーマの重さに切ない気持ちになりますが、ただ楽しいとかおもしろいといった作品ではないところに興味が沸きます。グ賞候補にあがってくる作品はやっぱりひとあじ違いますね。 ああ、それにしても、壊れそうな夫婦の関係をのりで修復しようとするなんて、ぼうやのいじましさに涙が出そうです。親の離婚が子どもにもたらす喪失感は相当なものですよね。たとえ結婚は壊れても、親の愛情はきっとそのままのはずなのですが、子どもにはそう思えないでしょうし。自分のせいかもって責めるぼうやの気持ちもわかります。お店の女性がどんな大切なことをぼうやに教えてくれたのか、この絵本が子どもたちの傷ついた心をどうやって癒してくれるのか……。わたしも、ぜひぜひ読んでみたいと思いました。 muzu <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727)＠ch202124013103.ch-you.ne.jp> |