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 ▼【新刊絵本】『ぼくのブック・ウーマン』  ワラビ 10/7/11(日) 14:22
   ┣Re:【新刊絵本】『ぼくのブック・ウーマン』  おちゃわん 10/8/6(金) 14:16
   ┗Re:【新刊絵本】『ぼくのブック・ウーマン』  みちこ(WYN-1057) 10/10/27(水) 14:59
      ┗【新刊絵本】『トマスと図書館のおねえさん』  ワラビ 10/10/31(日) 22:08
         ┗【新刊絵本】『図書館ラクダがやってくる』  SUGO 10/11/1(月) 10:20
            ┗Re:【新刊絵本】『図書館ラクダがやってくる』  林檎(WYN-2180) 10/12/16(木) 11:31
               ┣Re:【新刊絵本】『図書館ラクダがやってくる』  ワラビ 10/12/20(月) 10:18
               ┗Re^2:【新刊絵本】『図書館ラクダがやってくる』  SUGO 10/12/24(金) 13:57

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 ■題名 : 【新刊絵本】『ぼくのブック・ウーマン』
 ■名前 : ワラビ
 ■日付 : 10/7/11(日) 14:22
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   みなさん、こんにちは。

カ・グ賞関連の本も、他の新刊も、書き込みたい本はたくさんあるのですが〜。
まずは、先日借りた絵本から。心の故郷、アパラチアが舞台です。


『ぼくのブック・ウーマン』
ヘザー・ヘンソン文 デイビッド・スモール絵 藤原宏之訳 さ・え・ら書房 2010.04

 ぼくの家は、山のうんと高いところにある。父さん母さん、じいちゃんばあちゃん、妹、弟3人で暮らしている。学校は山のずっと下にあって、通うのは無理。長男のぼくは、家の手伝いをしっかりやっている。でも妹のラークは本を読んでばかり。あのニワトリがひっかいたあとみたいな文字をじっと見てるなんて、ぼくにはがまんできない。
 ある日、馬に乗った女の人が、わざわざ山の上までやってきた。そして、本を置いていった。「空気みたいにただ」の本を。そして、2週間おきに本を取り替えにやってくるようになった。

 1930年代にはじまった、ケンタッキー州のアパラチア山脈の Pack Horse Librarians「荷馬図書館員」をテーマにした絵本。本を手に取ることが少ない時代に本を少しでも多くの人のところに届けようとする試みは、今時代でも本好きの人ならば、心にじんとくるだろう。雨の日でも、霧の日でも、冬の雪に閉ざされた日でも、山を登ってくるブック・ウーマンの姿は、「ぼく」の心にも変化を与える。ヘンソンの文章は、「ぼく」の心を率直に伝え、スモールの絵は「ぼく」の表情(最初の頃は固くなった心が出すぎていて、ちょっと怖い)とともに山の生活を空気までも教えてくれる。

ワラビ(wyn-1001)

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 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【新刊絵本】『ぼくのブック・ウーマン』  ■名前 : おちゃわん  ■日付 : 10/8/6(金) 14:16  -------------------------------------------------------------------------
   ワラビさん、みなさん

読みました!じんときました。

「ぼく」の変化がとてもいいです。それを喜ぶ両親の姿も良かったです。
かつて知識は、簡単に手に入らない宝であったことを思い出させてくれました。


絵本の伝える山の中が、とても過酷でした。どうしてあんなところで暮らせるのだろう。そのとてつもなく高い山の、岩だらけの道を、どうして女の人が一人、訪ねていけるのだろうか・・・熱意?生活のため?いずれにしても、米国政府は上手いこと考えたもんだと思ってしまった。


おちゃわん

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 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【新刊絵本】『ぼくのブック・ウーマン』  ■名前 : みちこ(WYN-1057)  ■日付 : 10/10/27(水) 14:59  -------------------------------------------------------------------------
   ワラビさん、おちゃわんさん、みなさん、こんにちは。

読みました。
あんな厳しい道のりを、馬に乗って本を届けに行っていた女性たちが、ほんとうにいたんですね。今から80年前の人々は、ハイテク社会で生きてる私たちより、ずっとたくましかったのでしょうね〜。

みちこ(WYN-1057)

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 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 【新刊絵本】『トマスと図書館のおねえさん』  ■名前 : ワラビ  ■日付 : 10/10/31(日) 22:08  -------------------------------------------------------------------------
   おちゃわんさん、みちこさん

山の上にぽつんと離れて、という住環境の過酷さが際立った作品でしたね。
それだけに、そこまで本を運んでいく女性のたくましさ、気高さが印象的でした。

同じ、図書館をテーマにした絵本を、先日読みました。
偶然にも、同じ訳者、同じ出版社で、先に出た作品。


『トマスと図書館のおねえさん』
パット・モーラ文 ラウル・コローン絵 藤原宏之訳
さ・え・ら書房 2010.03
"Tomas and the Library Lady"(1997) by Pat Mora, Raul Colon
(Tomas の o と、Colon の2つめの o にアクセント記号)

 こちらは、カリフォルニア大学学長にまでなった人物の子ども時代が舞台。
 メキシコからの移民で、1年にテキサスの農場からアイオワの農場へと移動して生活する家族。トマスは、アイオワで、はじめて図書館に足を運び、図書館のおねえさん(図書館員)に、本との素晴らしい出会いをさせてもらいます。

 トマスの将来を左右するような、素晴らしいめぐり合わせでした。

ワラビ

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 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 【新刊絵本】『図書館ラクダがやってくる』  ■名前 : SUGO  ■日付 : 10/11/1(月) 10:20  -------------------------------------------------------------------------
   ワラビさん、おちゃわんさん、みちこさん、

 ご紹介いただいた2冊とも読みました〜
本との出合いの大切さを伝える、いい作品でした。

 訳者さんはちがいますが、さ・え・ら書房からはもう一冊、
図書館関係の絵本が今年出ています。写真絵本で、世界各地で
図書館がないような場所に本を届ける活動が紹介されています。

『図書館ラクダがやってくる 子どもたちに本をとどける世界の活動』
マーグリート・ルアーズ著/斉藤規訳/さ・え・ら書房

SUGO



<ZonchBrowserPro@ntymgt039243.ymgt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【新刊絵本】『図書館ラクダがやってくる』  ■名前 : 林檎(WYN-2180)  ■日付 : 10/12/16(木) 11:31  -------------------------------------------------------------------------
   SUGOさん、みなさん

 私も『図書館ラクダがやってくる 子どもたちに本をとどける世界の活動』を読みましたので、レビューを書いてみたいと思います。

 まだ読んでいないみなさん、ぜひ見てみてください。本好きの方なら、きっと胸を熱くさせられるはずです。

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『図書館ラクダがやってくる 子どもたちに本をとどける世界の活動』
"My Librarian Is a Camel"

 マーグリート・ルアーズ(Margriet Ruurs)作
 斉藤規訳
 さ・え・ら書房

 ISBN 978-378-04125-4
 本体価格 1400円+税

 私たちが日ごろ、何気なく手にしている本。でもこの本というものが、十分に子どもたちに行き渡らない地域が世界にはいまだにあるようです。山奥や砂漠、農村などにある町や村がそのような地域の例です。これらのへき地に暮らす人たちに本を届ける大切な役割を担っているのが、『移動図書館』です。

 各国の移動図書館の状況について、子どもの本や教材の作者であり、教育関連の講演会なども行っているマーグリート・ルアーズさんが、世界の図書館員やボランティアの人たちに手紙を出し、集めた情報をまとめたのが、この『図書館ラクダがやってくる 子どもたちに本をとどける世界の活動』です。
 
 本の中では、オーストラリア、アゼルバイジャン、フィンランド、ケニヤ、モンゴル、ジンバブエなどの国々の移動図書館の様子が写真と文章により示されています。一カ国につき2ページと、大変限られたページ数ですが、その2ページの中に、移動図書館の状況だけでなく、それぞれの国の概要(人口、公用語、情勢など)をはじめとするたくさん情報が、ぎゅっと集約されています。

 本が運ばれる手段は様々で、自動車はもちろん、手押し車や荷車、船、自転車、ラクダ、ゾウ(!)なども利用されています。

 移動図書館はもちろんとても素晴らしいものですが、例えばパキスタンの移動図書館では、本が足りないため、家に持ち帰ることはできません。なので、移動図書館のバスが待ってくれている一時間とか二時間という限られた時間内で、子どもたちは本を読むのです。この本は、図書館で無料で本を借りられることが、いかにありがたいことなのかを私たちに教えてくれます。

 重たい本をへき地に運ぶのは、きっと大変な作業でしょう。でも夢中で本を読む子どもたちのうれしそうな笑顔を見ていると、本にはその苦労に値するだけの価値があるのではないかと思えてきます。子どもたちは、みな本が大好きなのです。

林檎

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 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:【新刊絵本】『図書館ラクダがやってくる』  ■名前 : ワラビ  ■日付 : 10/12/20(月) 10:18  -------------------------------------------------------------------------
   ▼林檎さん、SUGOさん、みなさん

 私もやっとこの絵本を手にすることができました。
 リンゴさん、レビューをありがとうございます。
 世界中の図書館員やボランティアの人たちに手紙を書いて情報を集めた、というのがすごいですね。パワーを感じました。

 モンゴルのところで、ゴビ砂漠に暮らす遊牧民の子どもたちに本を届けようと最初に動いたという児童文学作家の名前に見覚えがあったので調べてみたら、今年の国際アンデルセン賞作家部門のモンゴルからの候補者である、ジャンビーン・ダシドンドクさんでした。
ttp://www.yamaneko.org/bookdb/award/andersen/nomin_au.htm#au_2010
 ダシドンドクさんは、モンゴル児童文化基金と協力をして、ミニバスと1万冊の本を用意して活動を始めた、と書かれていますが、その本の多くは日本からの寄贈だそうです。そこを読んでとても嬉しくなりました!


 こちらの本はノンフィクションでめずらしいですが、図書館関係のお話絵本は、結構ありますね。テーマ別のページにまとめてみても良いかもしれません。

ワラビ

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 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re^2:【新刊絵本】『図書館ラクダがやってくる』  ■名前 : SUGO  ■日付 : 10/12/24(金) 13:57  -------------------------------------------------------------------------
   林檎さん、

 レビューを書いてくださってうれしいです!
とてもいい写真絵本なので、たくさんの人の目にふれてもらいたいと思っています。

SUGO

<ZonchBrowserPro@ntymgt039155.ymgt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>
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